2018年06月17日 香川県営野球場(レクザムスタジアム)

英明vs大阪桐蔭

2018年 練習試合(交流試合)・春 招待試合
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さすらいの四国探題 寺下友徳

「打ち込んだ」英明、「粘れた」大阪桐蔭。見ごたえ多きドロー



1回表英明一死満塁から5番・中川 文太(3年・一塁手)が一・二塁間を破る先制打

 平成30年度春の香川県高野連招待試合は、センバツ出場校としてのプライドがぶつかり合う素晴らしいゲーム内容となった。

 

 「やるからには勝ちにいかないと意味がない。試合前、外向きには『20失点するんじゃないか』と言っていたけど、黒河(竜司・2年・右投右打・180センチ80キロ・高松市立屋島中出身)には『完封を狙え』と言ってありました」

 

 英明・香川 智彦監督の「本気」は、初回からトップギアだった。最速147キロを出しながら「投球リズムが一定だった」大阪桐蔭先発・根尾 昂(3年・遊撃手・右投左打・177センチ77キロ・飛騨高山ボーイズ<岐阜>出身)の弱点を突き、安打・バント安打・安打で得た無死満塁の絶好機を得ると、一死後に5番・中川 文太(3年・一塁手・右投左打・178センチ80キロ・橿原ボーイズ<奈良>出身)、6番・黒河の連続適時打と併殺崩れで3点を先制。

 

 さらに3対3とされた後の8回表にも「逆方向をはじめから狙って」この試合3安打の9番・前田 大(1年・遊撃手・173センチ56キロ・丸亀市立西中出身)を二塁に置いて2番・奥野 尚弥(3年・二塁手・右投右打・172センチ68キロ・宝塚ボーイズ<兵庫>出身)が中前に落とす執念の適時打。ドラフト1位候補の根尾から計16安打は、「打撃」をストロングポイントとする彼らの真骨頂を示したといってよいだろう。

 

 ただ、普通の高校なら惨敗の内容でもドローに持っていく粘りは、これおも大阪桐蔭の真骨頂。黒河に「1本目は外のチェンジアップ。『決まった』と思われたボールをバットの先で右中間に持ってかれた」とため息をつかせた4番・藤原 恭大(3年・中堅手・左投左打・181センチ76キロ・枚方ボーイズ出身)の自身初となる2打席連続アーチ3打点もさることながら、最も彼らの執念を感じたのは8回裏の攻撃。外角ツーシームを逆らわず叩いて左翼線二塁打とした藤原、落ちるボールにやや体勢を崩されながら二塁横を破った根尾に、「この香川遠征からサポーターも取れて、全力で走れている」藤原のベースランニング・スライディングは、3季連続で聖地を沸かせてきた本気モードであった。

 

 こうして4試合通算成績を3勝1分とし、帰途に就いた大阪桐蔭一行。英明は「バッテリーがいい。捕手(千原 凌平(3年主将・右投右打・171センチ85キロ・京都木津川リトルシニア<京都>出身)も肩が強かった」と称えた敵将の言葉を自信にして、大阪桐蔭英明が与えてくれた「リズム・テンポを変える」課題を宿題にして、今度は夏の甲子園での再戦を目指すべく、力を高めていく。

 

(取材・写真=寺下 友徳

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英明 【高校別データ】
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