2017年11月14日 明治神宮野球場

明徳義塾vs創成館

2017年 第48回明治神宮野球大会 決勝
印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

市川、被安打4完封!明徳義塾、守りで創成館の勢いを封じ36年ぶりの優勝



優勝した明徳義塾

 明治神宮野球大会高校の部の決勝戦は、今年の高校野球、最後の公式戦でもある。夏の甲子園では68本の本塁打が量産され、高校野球もこれまで以上のパワー時代が到来したことを印象付けられたが、新チーム結成から間もない、秋の神宮球場では、守りの重要さを改めて認識させられる内容になった。

 決勝戦は、ベテランの馬淵史郎監督率いる高知県の明徳義塾と、馬淵監督と同じく、社会人野球の監督経験者で、馬淵監督を「目標とする監督」と語る稙田龍生監督が率いる長崎県の創成館の対戦になった。

 大阪桐蔭の失策を得点に結び付けるなどして、勢いに乗って勝ち上がってきた創成館であるが、決勝戦では、失策が失点につながり、不利な展開になった。

 1回表明徳義塾は1番・眞鍋 陸が遊ゴロ。遊撃手から一塁への送球を一塁手が落球した。2番・田中 闘は三振に倒れたが、真鍋は二盗に成功。4番・谷合 悠斗、5番・安田 陸が続けて左前安打を放ち、明徳義塾が1点を先制する。「谷合と安田がチェンジアップをうまく打った」と馬淵監督は語る。「向こうに1、2点取られて、追いかける展開になると決勝戦は苦しい」と語る馬淵監督にとって、貴重な先取点となった。

 それでも、創成館の先発、左腕の七俵 陸にすれば、失策でいきなり走者が出たものの、初回を1点だけで切り抜けたことは、そう悪くない立ち上がりであった。しかし、高知大会から四国大会、明治神宮野球大会と1人で投げ抜いている明徳義塾の先発・市川悠太がいいだけに、苦しい展開になった。

 明徳義塾は3回表には3番・渡部 颯太の中前安打、準決勝で本塁打を放つなど、当たりが出始めた4番・谷合が左前安打、5番・安田が四球で一死満塁とし、打席には6番・中隈 廉王。中隈は初球にスクイズを決め、明徳義塾が1点を追加した。「1球目からウエストはできないと思って、1球目からスクイズをしました」と、馬淵監督は言う。勝負師・馬淵の采配がズバリ当たった追加点だった。

 昨日に続き連投となる明徳義塾の市川について、馬淵監督が「スピードは落ちているけれども、丁寧に投げている」と語るように、140キロを超えるような球は投げないものの、創成館に付け入るスキを与えない。さらに試合後市川が、「苦しい時に打たせて取ることができるので、信頼して投げました」と言うように、野手の好守が連投の市川を救う。

 4回裏には創成館の3番・峯 圭汰の低いライナーを明徳義塾の左翼手・谷合がダイブして好捕。5番・松波基の二遊間に当たりを、遊撃手の菰渕 太陽がさばき、一塁に素早く送球して刺す。市川は野手の好捕もあって、この回を3球で終える。

【次のページ】 明徳義塾vs創成館(2)

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
東海大相模vs近江や明石商vs花咲徳栄など激戦が続いた2回戦16試合のダイジェスト! 【ニュース - コラム】
第44回 名勝負あり、逆転劇あり2回戦16試合も見ごたえ満載!【101回大会特集】
ベスト8をかけ東海大相模ら8校が激突する大会10日目4試合のみどころ 【ニュース - コラム】
第949回 第101回全国高等学校野球選手権高知大会総括  森木 大智が蒔いた「熱闘」の種【大会展望・総括コラム】
智辯和歌山vs明徳義塾【第101回全国高等学校野球選手権大会】
第956回 星稜が登場!また明徳義塾vs智辯和歌山、津田学園vs履正社など注目カードも続出!8日目4試合の見所!【大会展望・総括コラム】
第27回 四国勢の逆襲か?過去10年間における「初戦勝率」から分析【101回大会特集】
明徳義塾vs藤蔭【第101回全国高等学校野球選手権大会】
第25回 「球数制限」の見地から明徳義塾vs藤蔭を分析すると……【101回大会特集】
第1021回 中川卓也(早稲田大)が今、振り返る濃密な1年間 「我が強い」チームとの向き合い方【前編】 【2019年インタビュー】
明徳義塾vs富岡西【2019年春の大会 第72回春季四国地区高等学校野球大会】
明徳義塾vs松山聖陵【2019年春の大会 第72回春季四国地区高等学校野球大会】
明徳義塾vs徳島北【2019年春の大会 第72回春季四国地区高等学校野球大会】
第911回 ユーティリティプレーヤーとしてNPBへ 岸潤一郎(徳島インディゴソックス) 【2019年インタビュー】
第786回 挫折と学習繰り返し「プロで長くできる」右のスリークォーターへ 市川 悠太(明徳義塾) 【2018年インタビュー】
第756回 復活傾向の市川悠太(明徳義塾)自身の野球人生をかけ、強気勝負で駆け上がる 【2018年インタビュー】
第712回 知念 大成(沖縄尚学)「秋の状態を取り戻し、夏は100%の状態で頂点に立つ!」 【2018年インタビュー】
創成館 【高校別データ】
明徳義塾 【高校別データ】
第48回 明治神宮野球大会 【大会別データ】

応援メッセージを投稿する

試合記事トップに戻る サイトトップに戻る