2017年10月31日 高知市営球場(高知市総合運動場 野球場)

松山聖陵vs大手前高松

2017年秋の大会 第70回秋季四国地区高等学校野球大会 準々決勝
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さすらいの四国探題 寺下友徳

大手前高松、「奪進塁合戦」をすかされ知った次への課題



松山聖陵先発・土居 豪人(2年)

「いい試合ではなかったですね」。試合後、初の秋季四国大会ベスト4進出を決め、初のセンバツ出場へ大きく前進した松山聖陵・荷川取 秀明監督。初出場の秋季四国大会で1勝も、前日に高知追手前延長14回を演じた疲労がそこかしこに見えた大手前高松・山下 裕監督が図らずも同様の感想を漏らした。ただ、結果を見れば一日の長を見せたのは松山聖陵。その勝因を分析すると、大手前高松が次に目指すべき課題も見えてくる。

 チームコンセプトとしてここ数年、ヒットが出なくても点を取る「奪進塁」を掲げている大手前高松は、この試合でも自己最速144キロをマークした松山聖陵土居 豪人(2年・投手・右投右打・190センチ80キロ・宇和島市立城東中出身)に対し5回まで無安打。9回までにわずか3安打でも計5得点を奪った。

 一例をあげれば3回裏は2四球で得た二死一・三塁から三走の6番・内田 峻太(2年・中堅手・右投右打・177センチ71キロ・高松市立国分寺中出身)、一走の8番・田村 悠晟(2年・三塁手・右投左打・166センチ66キロ・土庄町立土庄中出身)がダブルスチール成功。続く4回裏も無死から死球の内田が二盗を決めると、2失策を絡めて2得点。特に内田は3盗塁をすべて得点につなげ、奪進塁の急先鋒に。最終的には159球・自責点2完投した松山聖陵・土居が試合後「身体が開いて前でさばけず、ひざが割れてしまった」と自ら技術的課題を述べた9四死球の裏には、彼らが土居にかけたプレッシャーがあったことは間違いない。

 ただ、山下監督はこうも指摘する。「香川県大会で出せた長打が、四国大会では出せなかった」。確かに、松山聖陵愛媛県大会5試合11盗塁の脚を完全に封じられても先発全員の16安打、うち長打6本で8得点。相手の狙っていた「奪進塁合戦」に持ち込ませることなく、もう1つの引き出しで勝利を収めた。

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