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至学館 | 7 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 9 | ||||||||
菰野 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
※7回コールド
至学館:川口、新美-井口
菰野:村上、岡林-元山
強烈な先制攻撃、至学館「思惑以上の出来」で快勝

初回に得点を重ねて笑顔の至学館
この秋の東海地区大会としては、1回戦の中では一番の好カードかと思われた。ところが、思わぬ展開の試合となってしまった。
至学館は初回、一死から藤原 連太郎君が四球で出ると、この日は「一番シュアな鎌倉に最初の回に打席に入ってほしい」という麻王 義之監督の思いもあって、県大会の4番から3番に入っていた鎌倉君が鋭い打球で左中間を破る三塁打で先制。さらに、4番井口君がスクイズを決めて2対0。手堅く得点をしたのだが、この後が凄まじかった。
続く三浦君が右前打すると、吉見君の打球は遊撃と二塁手の間にふらふらと上がっていき、どちらも躊躇する形となって落球。結果、二死二三塁となる。ここで7番木村君はライナーで左中間を破り2者を迎え入れる。さらに、四球後、藤原 大介君が三遊間を破り、1番に戻ると定塚君も左前打して2点を追加する。続く藤原 連太郎君も三塁前バント安打とし、送球の間に好走した藤原大介君が生還して、この回だけで驚きの7点目が入ってしまった。この間、20分近くを要した。
やっと攻撃に入れた菰野だったが、その裏の攻撃がわずか3分。
至学館は2回にも先頭の4番井口君が安打で出る。盗塁失敗で走者がなくなっても、三浦君がライナーで左翼手頭上を破る二塁打で出塁し、二死から木村君が失策で出ると、これこそが持ち味と、策を練っていたというディレードダブルスチールを仕掛けて、これがものの見事に成功して8点目。さらに、川口君のバント安打も決まり9点となった。まだ2回なのだが、この段階で思わぬ大差がついてしまった。
その後は、菰野の村上君もすっかり立直って、本来の力のある投球が蘇ってきて、ここまでの試合とは全く違う展開になっていった。左腕からの力強い投球で、176cm78kgという体格から、力のある重そうなストレートが、力強く捕手の元山君のミットを叩いていた。こうなると、さすがに至学館打線も初回や2回のようにはいかない。3~6回までは1安打のみだった。さらに、7回は左翼手からリリーフした岡林君が3人で抑えていただけに、あまりにも序盤の失点が大きかった。