吉田凌が3安打完封!

吉田凌(東海大相模)

 国体の開幕カードは選抜優勝の敦賀気比と選手権優勝の東海大相模との一戦になったが試合の主導権を握ったのは東海大相模だった。

 1回表、東海大相模は無死一、三塁から4番長倉 蓮(3年)の中前適時打で1点を先制。さらに二死二、三塁から6番竹内 大貴(3年)の内野安打でさらに1点を追加する。

 さらに6回表には磯網 栄登(3年)がフェンス直撃のシングルヒット(磯網はアウト)。二死から石川 和樹の適時三塁打で4対0とする。さらに吉田 凌も右越えの適時二塁打を放ち、一気に5対0とする。来年のドラフト候補として期待される山﨑 颯一郎(2年)。この日は135キロ前後と本来の球速ではなく、スライダー、カーブと投げ分けるが、緩急を使えることができず、強打の東海大相模打線に計13安打を浴びる結果となった。山崎のその後の成長を考えると、全国トップクラスの東海大相模打線を対戦したのは良かっただろう。調子自体は100ではなかったと思うが、全国制覇を目指すにはああいう相手を抑えなければならないだけに、何かを得てほしい。

 投げては吉田 凌が好投を見せた。甲子園後、しばらく休み、肩、肘、腰をリフレッシュさせた吉田は大会1週間前から、集中的に投げ込みをしてきた。この日は、「ストレートの調子が良かった」と振り返るように、135キロ前後の速球を中心に敦賀気比打線を圧倒。試合序盤はスライダー、縦スライダー、カーブを投げていたが、後半以降はストレートで圧倒。吉田の良さであるテンポの良い投球が終始続き、最後は4番平沼に対しては、
「いつもは変化球なんですけど、今回はストレートで押していきました」
見事に左飛に打ち取った吉田。3安打完封と見事な結果に終わった。吉田は「これが甲子園で出来ていればよかったですね。そうすれば小笠原 慎之介を楽にできましたから」と振り返る吉田。
 完封となれば、7月22日の相洋戦以来の完封となるが、吉田は「いつ完封したのか、完投したのか、覚えてないです(笑)」というぐらい久々の完投に、「も疲れました。終盤以降はなんどもしんどい、しんどいと思っていました」と正直な気持ちを明かしてくれた吉田。
次のステージを目指す吉田にとっては最高の結果になっただろう。

(文=河嶋 宗一

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