日本、メキシコにも圧勝。全勝でスーパーラウンドへ

左翼手でのスタメン起用となった杉崎成輝(東海大相模)

 夕方から大雨が降り続き、予定より2時間15分遅れで試合開始。

 2006年の第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、アメリカに勝利し、結果として崖っぷちに追い込まれていた日本の準決勝進出をアシストするなど、野球が盛んなメキシコであるが、今大会は1勝3敗で既にスーパーラウンド進出できないことが決まっている。日本は1位通過でスーパーラウンド進出が決まっており、次のラウンドの成績には関係がない試合である。

 そのため、日本にとっては、いろいろなテストをした試合であった。中でも目に付いたのは、内野手である杉崎 成輝の左翼手での起用だ。この試合の中で杉崎は、左翼手、二塁手、中堅手とポジションが変わった。

「非常に器用で適応力がありますから」と、西谷 浩一監督は杉崎の外野手での起用の理由を語る。
負傷で欠場の豊田 寛の穴を補うべく、各選手が様々な守備をこなせることが求められる。他にもこの試合中、捕手登録の伊藤 寛士が一塁手、堀内 謙伍が左翼手を守った。

 試合自体の趨勢は、2回裏にほぼ決する。
この回日本は、内角球をうまく中前に弾き返したオコエ 瑠偉の安打を足掛かりに、3つの四球で押し出し。さらに2番杉崎の右前安打で1点を追加し、続く平沢 大河が左中間を破る満塁の走者を一掃する二塁打で3人が還った。この回の5点はメキシコの戦意を喪失させるのに十分だった。
3回には堀内の三塁打などで2点、4回にはオコエの2点適時打などで3点、5回には勝俣 翔貴の2点適時打が出て2点を追加した。

 投げてはこの大会初登板の成田 翔が先発し、4回で奪三振7、無失点の好投。
「(登板の機会がなく)成田には申し訳ないと思っていました。次のラウンドでは間違いなく必要な投手です」と西谷監督は語る。

 雨で待たされた中でも、しっかり試合に合わせたのは、さすがであった。続く高橋 樹也高橋 純平も完璧な投球。7回コールドながら、3人で奪三振13を記録した。

 この試合は消化試合とも言えるが、西谷監督は「チームとしてのまとまりがでてきました。この試合も勝つことで勢いをつけ、結束を固められました」と語る。

 とはいえ、1次ラウンドを振り返り西谷監督は、攻撃面では「まだ個でやっている部分がある。もっとつながりを大切にしたい」と語っている。次のラウンドではカナダ、韓国、キューバと対戦する。ここからは、より厳しい戦いになる。日本の底力に期待したい。

(文=大島 裕史)

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