2日で球数290球、秋田商の好左腕・成田翔、仙台育英の強力打線に敗れる
前日、延長10回を完投、161球を投げ抜いた秋田商のエース・成田 翔(3年)の立ち上がり、自慢のカーブ、スライダーは浮いていた。それでもストレートの威力は衰えず仙台育英の強力な上位打線を三者凡退に抑える。2回以降、徐々に変化球が決まるようになり一巡目をパーフェクト。
しかし、打線も仙台育英の先発・佐藤 世那(3年)から1点が奪えない。鍛えられた仙台育英内野陣は不十分な体勢からでも送球が逸れず好プレーを連発する。
互いにホームベースが遠い序盤戦を終えると中盤に振りの鋭い仙台育英打線が連投の成田 翔に襲いかかる。
4回二死まで完全投球を許していたが、3番・平沢 大河(3年)が先制のソロホームラン。インハイの難しいストレートをうまく捌きライトスタンドに叩き込んだ。
5回には連打と四球でランナーをため無死満塁。セカンド守備で再三好プレーを見せていた谷津 航大(3年)のセンター前にフラフラっと上がった打球は詰まったことが幸いして2点タイムリーに。この後、好投を続ける佐藤世にもタイムリーが飛び出しこの回3点を加えた。
しきりにエンドランを仕掛けながらも局面を打開出来なかった秋田商は4点を追いかけることになったその裏、キャプテン・会田 海都(3年)のタイムリーツーベースで1点を返す。追い上げムードを作りたかったが直後の6回、成田 翔が連打を浴び無死一、二塁とピンチを招く。ここで勝負強い紀伊 海秀(3年)を併殺打に打ち取り二死三塁としたが、前日4安打の百目木 優貴(3年)にセンター前タイムリーを許してしまう。