2015年05月23日 県立彦根球場

智辯和歌山vs近江

2015年春の大会 平成27年度春季近畿地区高等学校野球大会 1回戦
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勝負の瞬間 松倉雄太

ファーストストライクから打ちにいける1番打者!

先制3ランの4番・西山統麻
(智辯和歌山)

 試合時間:2時間56分。
 智辯和歌山:16安打12得点、本塁打2、二塁打2。
 近江:15安打9得点、二塁打4。

 すさまじい打撃戦を作りだしたのは、智辯和歌山森本 季幹(1年)と近江笹治 健汰(3年)。二人の1番打者である。

 まずは森本 季幹。近畿大会のパンフレットには名前がないが、この日の登録変更でベンチ入り。163センチ65キロ、右投げ右打ちの選手である。高嶋仁監督は、「練習試合で良く打つんですよ、上級生に刺激を与えるようになってくれれば」とベンチに入れた理由を話す。その森本が、近江のエース・小川 良憲(3年)のファーストストライクを叩き、打球はセンター前へと抜けた。緊張しがちになる1年生とは思えないような思い切りの良さ。ここから、4番で主将・西山 統麻(3年)の先制3ランへと繋がる。

 次に近江笹治 健汰。3点を先行されたが、智辯和歌山の先発・金岡 秀太(3年)の初球をライト前へと運んだ。近江の多賀章仁監督も褒める1番打者の初球好打。これで3点ビハインドとなったムードを打ち消すと、このイニングだけであっさりと同点に追いついた。

 1番打者の二人に共通するのは、ファーストストライクから積極的に打ちに行けるということである。今年のU-18日本代表の西谷浩一監督(大阪桐蔭)は、「初球から打つにいける選手」を好む。待球型でじっくりと球筋を見極めるのが長所の選手もおり、それは否定しないが、ファーストストライクを打ちに来られ、それをヒットにされると相手ディフェンスに与える衝撃も大きいように思う。この試合で両チームが取り合った1回の3点ずつ、そして後の打撃戦を見ると、二人の働きの効果は絶大である。

 さて試合は9対6とリードしていた近江が7回に4点を失い逆転された。インパクトを与えたのは智辯和歌山の5番・春野 航輝(3年)が放った3ランであるが、それ以上に多賀監督が「あれが痛かった」と振り返った場面がある。それが先頭の2番・滝本 怜一(3年)が決めたバントヒット。

 打球は三塁線へと弱いゴロで転がり、これを素早く処理したのがサードの日比 涼介(3年)。しかし滝本の足が速く、一塁はセーフになった。一瞬、悔しそうな表情を見せたのが日比。打球がファウルにできるかもしれない転がり方をしたからだ。一塁側ベンチの多賀監督は、三塁線の転がり方が見える。「あれは見送った方が良かった。もし見送ってファウルにならずフェアなっても、それで良いんです」との考え方を語った。結果的にはここから、智辯和歌山が逆転へと繋げた。

 難しい判断ではあるが、日比にとっては勉強になる場面だったことだろう。

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智辯和歌山智辯頑張れyoyoyo 2015.05.19
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