好敵手・大阪桐蔭との対戦後、明徳義塾が打った「大変革」

 

馬淵史郎監督の指示を聴く明徳義塾の選手

 練習試合終了後、バックネット裏の荷物置き場ではピリピリとした空気が張り詰めていた。高校生らしい笑顔は無い。自分自身に対し「腹が立つ」とこぼす選手が続出。明徳義塾ナインは6月3日の高知県高野連特別招待試合後、馬淵史郎監督がこぼした「貧打」を打破出来ない現状に今も、もがき苦しんでいる。

 この日は大阪桐蔭(大阪)、創志学園高校(岡山)をホーム・明徳義塾高校野球道場に迎え練習試合を行った明徳義塾。前日の智辯和歌山(和歌山)との練習試合にも先発したエース岸 潤一郎(3年)が大阪桐蔭戦で先発した。連投にあっても好調を維持していた。9回完投で11奪三振。春季近畿大会を制した大阪桐蔭自慢のクリーンナップには1本もヒットを許さなかった。

 それでも明徳義塾は1対3で大阪桐蔭に昨年同様、練習試合で敗れた。なぜか?攻撃に勢いがついてこないからだ。

 唯一のチャンスは0対1で迎えた6回裏である。先頭打者の2番大谷 勇希中堅手(3年)が大阪桐蔭先発・福島 孝輔(3年)から死球を得ると、続く3番・多田 桐吾左翼手(3年)が犠打。4番・岸、5番の西岡 創太一塁手(3年)も四球を選び、さらに二死満塁から代打・佐田 涼介(2年)も四球を得て1点をもぎ取った。

 しかし後が続かない。8番・棈木 裕亮捕手(3年)への2球目、明徳義塾は三塁ランナーと二塁ランナーがディレイドスチールを同時に仕掛ける高度なトリックプレーで勝ち越しを狙うも、大阪桐蔭横井 佑弥捕手(3年)は冷静に三塁送球。これも貧打の焦りが裏にあったからだろう。