2014年06月08日 高知県立春野運動公園野球場

明徳義塾vs済美

2014年 練習試合(交流試合) 高知県高野連特別招待野球
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さすらいの四国探題 寺下友徳

 

力強いピッチングを披露した國光瑛人(明徳義塾)

 梅雨入りしたばかりにも関わらず、いつの間にか球場上空には青々とした大空が広がっていた。一死満塁、バッター安樂。試合後、岸は「この満塁の場面が一番楽しかった」と語った。

 強い精神力と度胸、器用さを兼ね備えた岸ならではの楽しみ方。フルカウントまで全球ストレート。両者譲らず次の1球は……外角低めの141キロ。空振り三振。岸はマウンド上でガッツポーズを握り百獣の王になったかのように力いっぱい吠えた。クールな岸が叫ぶ声と共に球場中がどよめきに包まれた。

 試合は高校通算21本塁打まで数字を伸ばしている4番・岸の2打点により、明徳義塾が勝利。ただ、この試合最大のトピックは間違いなくこのシーンだった。

 確かに両校5安打と派手な試合では無かった。しかし馬淵史郎監督は「打てずに勝てるのは投手中心に守りがしっかりしているから」と選手達を褒め、「今は打てなくてもいい。夏までには必ずスカッと勝てるチームになる」とほほ笑む。

 対する上甲監督も「安樂はアドレナリンが出たら体も動くタイプだから」と、「安樂vs岸」の対決を夏への起爆剤にしたい考えを示唆する。当の安樂も「まさか全部ストレートで来るとは思わなかった」と驚きながら、その顔は満面の笑みだった。

 ちなみに両者の今シーズン四国内での最後の対決は7月6日に済美球技場でおこなわれる。その次の対決を甲子園で作るために。四国だけでなく全国からも注目を集めるライバルは妥協を許さぬ追い込み練習に入っていく。

(文=編集部 写真=寺下 友徳

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安樂智大(済美)
済美 【高校別データ】
明徳義塾 【高校別データ】
練習試合(交流戦)・春 【大会別データ】

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