「岸対安楽」好投手同士の熱投に会場どよめき、甲子園での直接対決を期待!

 

1年生ながら済美戦で好投した平石好伸(明徳義塾)

 曇天の春野運動公園野球場、10時にプレイボールのサイレンが鳴るも、四国から頂点を見据える両エースの姿はマウンドには無かった。「明徳義塾戦は2イニング、高知戦で先発を考えている」(上甲正典監督)済美安樂 智大投手(3年)はベンチ、明徳義塾岸 潤一郎投手(3年・主将)の姿は右翼にあった。

 明徳義塾の先発マウンドに立ったのは188センチ76キロの1年生・平石 好伸。ゆったりとしたフォームから落ち着いて長い左腕を振り下ろし、1回は4人で打ち取った。しかし2回以降は公式戦さながらの雰囲気に緊張したか、制球が乱れ始める。2回は先頭の1番・林 幹也三塁手(3年)に四球を与え、一死二塁から3番・林 賢人右翼手(3年)に右翼へ二塁打を浴びた。

 女房役の棈木 裕亮捕手(3年)が何度も駆け寄り、「ええ球いってるから!」と鼓舞し、3年生内野陣も背中を押してくれた。結果、平石は2回と3分の1を投げ、投球数50、被安打2、四死球4。「いまはさすがにバテているね」(馬淵史郎監督)。ただ、春季四国大会での公式戦初登板からの続く緊張感を鑑みれば、まずまずの結果だった。

 代わりにマウンドへ立ったのはまたしても1年生だ。兵庫・龍野ボーイズ時代には最速141キロのストレートを投じる剛球右腕。加えて昨年、坊っちゃんスタジアムで開催された第14回鶴岡一人記念大会では関西ブロック選抜の右スラッガーとしてホームから99メートル先にある高さ5メートルのフェンスを越えてレフトスタンドに叩き込む快挙も演じた國光 瑛人(177センチ73キロ)である。1対1同点の場面、無死一、二塁の場面で同級生からバトンを受け取った國光は「勝ち越されたら駄目だと思った。でも、プレッシャーは感じなかった。」と力強いピッチングを披露する。