スクイズを阻まれた金沢

局面を読む

選抜ベスト4の敦賀気比に挑んだ金沢
相手エースの岸本 淳希(3年)に146球を投げさせ。8安打を放つなど何度も得点のチャンスを掴んだが、初回の1点のみ。牙城を崩すことはできなかった。

岩井大監督は、「岸本君の速い球に振り負けないようにと練習をしてきたが、やっぱり全国レベルの投手。(打つのが)難しい所へしっかりと投げてきますね」と攻略しきれなかった原因を話した。

岸本のピッチングはもちろんだが、金沢打線が点を取りきれなかった要因がもう一つある。それが敦賀気比の守備だ。

1回、峯 健太郎(2年)が先頭打者本塁打を放ち1点を先制した後、金沢も5番中川界人(3年)のタイムリーで1点を返す。だが、その前に金沢サイドが打った得点への策が敦賀気比守備陣によって封じられたのだ。

岸本の立ち上がりを叩き、1番関盛仁(3年)が右中間へ三塁打を放った。失点をした後の攻撃であり、金沢サイドは無死三塁のチャンスを何としても生かしたい場面。

初回とはいえ、スクイズなど小技があるのか?当然、敦賀気比サイドも考えた。

だが、2番山田泰史(3年)は、2ボールから打っていき、ファーストゴロに倒れる。一死三塁と場面が進んで、打席は主将の3番北岡達樹(3年)。ここでベンチの岩井監督が動く。「取れる時に点を取りたい」と、スクイズを指示。打席の北岡は狙い通り、三塁前へと転がした。攻撃側から見れば、ピッチャーではなくサードに捕らせる見事なバント。しかし、この動きを読んでいた敦賀気比のサード・米満 一聖(3年)が猛チャージを見せ、キャッチャー・喜多 亮太(3年)にグラブトス。「一番足が速い選手」(岩井監督)という走者の関盛がタッチアウトになってしまった。

本塁を死守したキャッチャーの喜多は、「米満も足が速い選手。スクイズがくると思っていた」と準備ができていたことを強調。
逆に金沢・岩井監督は、「ああいうプレーは高校生では中々決められない。準備ができていた相手がうまかった」と舌を巻いた。
結果的に後続の打撃で同点にはしたものの、取ろうとして策を講じた部分では封じられただけに、流れを掴むところまではいかなかった。