津商打線を完封した静岡・水野君

静岡、小刻みに得点重ねて守っては完封で静岡県勢決勝へ

 静岡県と三重県の2位校同士の対決となった試合。攻守にソツのなさを示して安定した試合運びの静岡が危なげなく8回コールドゲームで津商を圧倒した。

静岡は、先発の水野君の好投が光った。結果的には、8回を投げて4安打散発。三塁も踏ませることなく、最速145キロを表示したストレートと、キレのいいスライダーと効果的だったのは左打者内側、右打者の外側にスーッと沈んでいくような球で、これは挟んで投げているフォークだということだが、落ちるというよりはシンカーのように沈んでいく感じで相手のバットをかわしていった。圧巻だったのはラストイニングとなった8回だった。いくらか勝ちを急いだのか四球と安打で無死一二塁としてしまったが、ここから三者連続三振。いずれもスイングアウトだったが、津商の上位打線に対して、三振を取りに行くべくして取ったという感じだった。

水野君としては、1年生のときから期待をされながらも、ケガなどもあってあまり満足のいく形で大会を迎えることがなかったという。そして、ライバルでもある鈴木 亮君が力の投球で結果を残していく中で、最終学年となった今年、この春季大会で経験を積んでいくことで、そのことが自信にもなっていくようだ。

栗林俊輔監督も、「一つひとつのアウトを丁寧に取ろうということを言ってきていましたけれども、それを忠実にやってくれましたね。ただ得点を挙げた8回に、簡単に四球と安打を許してしまったというところなどは課題ですね」と、好投を評価しつつも厳しかった。

その水野君は、8回を0に抑えてコールドゲームが成立しているにもかかわらず、まだ続くという意識でベンチに戻っていこうとしていた。それくらいに、「一つひとつのアウトを取ること」に集中していたのであろう。