三塚 琉生選手 (桐生第一)
短評
試合レポートから抜粋 春の大会になると、各校とも冬のトレーニングの成果からか、どの打者も伸びている。ただ、日本球界の頂点であるNPBにいける選手は相当なスケール感、テクニックを兼ね備えた選手でなければならない。今年の高校生打者は技術が秀でた打者が多いが、スカウト好みするようなスケールが大きな打者はほとんどいない。その中で面白い打者が桐生第一の三塚 琉生(みつか・るい)外野手(3年)ではないだろうか。グラウンドに立った時のスケールや威圧感は今年見た高校生の中でも飛び抜けている。 第1打席、内角高めの直球を振り抜いて、[stadium]高崎城南球場[/stadium]の最上段に持っていく高校通算22号となる特大2ランを放った。観客がどよめく素晴らしい一打だった。三塚は「内角に来ると思って、そこを振り抜くことができました」と狙い球をしっかりと振り抜いた打撃だった。 第2打席は死球。第3打席は初球を打って痛烈な右前適時打。第4打席は変化球を拾って中前安打、第5打席は四球と、3安打2四死球とすべての打席で出塁した。本塁打以外の2安打はいずれも変化球を打った結果だった。 「ストレートをホームランにしたので、変化球が来ると思っていました。しっかりと打つことができてよかったです」 タイミングもバッチリ取れており、スキがない。下級生の時から注目され、センバツ出場を狙った昨秋の関東大会では8打数3安打を放ったものの、三塚らしい長打は生まれなかった。課題となったのはタイミングのとり方だった。この春の大会前まで試行錯誤を続けていたが、OBの皆川 岳飛外野手(中央大)の足の上げ方を参考にしたところ。しっかりとハマったという。 「タイミングはかなり良い形で取れていると思います」と語るように、今大会は2本塁打を放った。打撃だけではなく、守備の動きも良い。1歩目の反応が早く、外野奥深くの打球にも対応できている。ベースランニングを見ても速く、走塁意識も高い。三塚も「打つだけではなく、守れて走れる選手になれば、評価は高まると思います。そして守備は球際の強さを意識し、練習してきました」 主将としてチームを牽引する三塚。敗れはしたが、冬場は懸命にトレーニングを行い、6キロ増量に成功し、182センチ、88キロと高校生とは思えない体格をしたスラッガーへ成長した。夏まで注目したい逸材だ。
更新日時:
2022.06.01
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