倉重 聡選手 (広陵)

名将も期待を寄せる広陵の大型左腕。将来性は抜群

香川県招待試合で好投し評価を高め、明治神宮大会では背番号「1」を任された広陵の大型左腕・倉重聡投手（2年）。そんな倉重について紹介をしていきたい。 直球は常時130キロ〜139キロを計測。スピン量も多く、見応えがあり、来年には常時130キロ後半〜140キロ前半を投げ込んでいてもおかしくないほどの強みがある。 115キロ前後のスライダー、110キロ台のチェンジアップ、100キロ台のカーブを織り交ぜ、着々とピッチングを組み立てていく。 走者がいなくても、セットポジションから始動する。右足をまっすぐ上げていきながら、右足の膝を適度に曲げてバランスよく立つことができている。その後、右腕のグラブを斜めに伸ばしていきながら、開きを抑えるフォームができている。 中井監督は「長身で角度のあるストレートを投げられて、カーブ、チェンジアップも器用に投げることができる投手」と評価するも、課題として「まだストレートの強さが足りない」と語る。 大阪桐蔭との決勝戦では5回表の苦しい状況となってもあえて投げさせたが、これも倉重の成長を考えてのことだという。