寸評

　重いボールを投げ込むスリークォーターで、MAX145キロに到達するという。2016年度の、栃木を代表する速球派投手。

（ここに注目！）

　栃木NO.1投手と呼ばれる　今井 達也（作新学院）投手がキレの良い快速球投手ならば、こちらはズシリと重い球を投げ込む豪速球タイプ。なかなか外野の頭を越すのは困難な、重い球に注目して頂きたい。

（投球内容）

　夏の予選では、130キロ台後半～MAX143キロに到達。エンジンがかかってきてからは、コンスタントに140キロ台を記録する馬力の持ち主。緩いカーブと、低めのボールゾーンに切れ込むスライダーを上手く織り交ぜてくる。

　クィックは、1.15～1.25秒ぐらいと平均的。牽制やフィールディングも、平均レベルといった感じだろうか。

＜長所＞

　グラブは最後まで身体の内側で抱えられており、両サイドの投げ分けはそれなりに投げ分けられる。足の甲での地面への押し付けは浮いてしまっているが、それほどボールは上吊らないので悲観するほではない。

＜短所＞

　身体の開きが少し早く、けして打者としては合わせ難いフォームではない。もう少し身体にキレが欲しいのと、動作全体に粘っこさが出てくると良いのだが。

将来に向けて

　身体に力がある選手なので、まだまだ球威・球速が増しても不思議ではない。今後の取り組み次第では、140キロ台後半ぐらいの速球でおせるようになっても不疑義ではないのだろう。まだまだ課題は多いのだけれども、今後の取り組み次第では大学から先の世界も広がってきそう。まずは大学などで力を養い、その上を目指して頂きたい。