古谷 拓幹選手 (東京都市大塩尻)

古谷 拓幹

球歴:東京都市大塩尻

都道府県:長野

ポジション:捕手

投打:右 / 右

身長:173.0 cm

体重:66.0 kg

学年:卒業

寸評

今年の東京都市大塩尻を引っ張るのは正捕手の古谷拓幹だ。シートノックから溌剌とした動きと矢のような返球を見せる。一つ一つのプレーから光るものが感じられ、活かし方次第によってはかなり面白い選手に成長するのではないかと予感させる選手だ。 (打撃) スタンスはスクエアスタンス。グリップを肩の位置に置いて背筋を伸ばしてバランスよく構えている。投手の足が下したところから始動を仕掛けていき、足を小さく上げて真っすぐ踏み込んでいく。トップを真っすぐ引いていき、振り出していく。アクションは小さいので、インパクトに入るまで遠回りすることなく振り出すことができているものの、打つポイントが体と近くなってしまい、しっかりとした形で捉えることができていないので強い打球を打つのは難しくなっている。構えは悪くないものの、腕の使い方に課題を抱えており、ここは高いレベルの投手と対戦していく中で磨きあげていくしかない。 (守備) 彼の持ち味はなんといってもベースまで勢いが落ちないスローイング。地肩の強さはかなり高いレベルにあり、秋季から見てきた捕手の中で5本の指に入るほどの強さだ。ならばスローイングタイムはどれほどのタイムをたたき出すのかといったら2.10秒前後と思ったほどのタイムではない。何故ならば彼はテークバックが大きくワンテンポ遅い送球になってしまうためだ。スローイングフォームは長い間の積み重ねで形成したものであって、フォームを矯正するのは長い時間を要するのでスローイングフォームを矯正するのならば次のステージ以降となる。キャッチングはしっかりと受け止めることできているが、変化球のハンドリングは怪しいところはある。ワンバウンド処理をみるとしっかりと体で受け止めることができているし、悪くない。リードセンスは場数を踏んで良くなるものなのでそれほど重視はしていないが、打者の癖を見ながら配球を組み立てていたので悪くない。 塁間タイムは4.10秒前後を駆け抜けている。脚力は悪くないし、フットワークの機敏さは秀逸である。
更新日時:2011.06.09

将来の可能性

野球センスの高さ、フットワークの軽快さ、華奢な体型を見ると捕手としてよりもショートに転向して、フットワークの良さと肩の強さを活かしたほうがよいと考える。打撃もまだ課題が多いが、木製バットにも振り負けない形を作り上げるようになると将来的にはアベレージヒッターに成長する予感がある。全力でプレーをこなす選手なので、緻密な野球を展開する土壌にあるチームだと持ち味が発揮されるタイプかもしれない。いずれにしろ大学・社会人まで追いかけてみたいと思わせる選手であった。
更新日時:2011.06.09

短評

(観戦レポートより抜粋 2011年06月06日) 都市大塩尻では捕手の古谷拓幹(右・左 173センチ66キロ)に目が引いた。主将で、3番で、正捕手。まさにチームの大黒柱である。シートノックからチームをぐいぐいと引っ張る雰囲気が伝わってくる。まず彼に目を引いたのは強肩だ。とにかくボールの勢いが違う。肩の強さは今年見た高校生の中でもトップクラスのモノを感じる。だが肝心のスローイングとなると無駄な動作が多くなってタイムは2.10秒前後と思ったほど速くない。テークバックが大きくワンテンポ遅い送球になってしまうのだ。個人的にはショートが向いているのではないかと考える。フットワークの良さ、塁間タイム4.10秒前後を駆け抜ける脚力の高さ、そして強肩を最大限活かせるポジションではないだろうか。そして左の好打者タイプで、ファールで粘ることができて狙い球を待つことができる。懸命にプレーをこなすナイスガイ。上のレベルでの活躍が楽しみな選手である。
更新日時:2011.06.08

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