
細川 成也 (明秀学園日立)
- 寸評
細川選手のロングティー・素振り動画もチェック!
【動画インタビュー】高校通算63本塁打の細川成也(明秀学園日立)選手の意気込み、そして豪快なスイングに注目!
高校通算63本塁打を誇る強打のスラッガー・細川成也。今年は数少ない右打ちスラッガーだけに大きく需要が高まっている。そんな細川に迫ってみた。
<経歴>
磯原中出身、いわきシニアに所属。明秀学園日立は2年春からレギュラーを獲得。関東大会では、前橋育英戦で同点本塁打を放っている。
3年春、岐阜で行われた高校野球フェアで5本塁打を打つ活躍。そこから一気に状態を上げ、練習試合では本塁打を重ね、夏前までに61本塁打をマーク。しかし最後の夏は、2本塁打を放ったものの、打率.143に終わった。投手では7試合を投げて防御率0.38、最速146キロを計測するなど力のある投球を見せたが、打芸面は不本意な結果に終わった。
<打撃>
打撃を見ていると、ポイントが限られているが、そのポイントが嵌ったときは
とてつもない打球を飛ばす。いわゆる打てるツボをしっかりと持っている選手だ。
スクエアスタンスで、歩幅を広く取って、バットを寝かせて構えている。始動の仕掛けを見ると極端に仕掛けが遅く、ギリギリまでボールを引き付けて打っていくタイプである。それができるのは高校生離れしたヘッドスピードにあり、多少遅れても打ち返すことができるところだ。
ただ足上げが小さいため、上手く間合いが図れていないのが気になる。また目線がぶれてしまい、何でもかんでも打ちに行ってしまっている。スラッガータイプに陥りやすい課題だといえる。
本塁打を打った打席を振り返れば、手元までうまくボールを呼び込んで、ややアッパースイングのように見えて、ボールの軌道に対して平行なスイングができており無駄がない。さらにインパクトの直前で、腰を一気に鋭く回転させる打撃フォームで、飛ばすべく飛ばせるスイングをしていると思う。
ただ何でもかんでもうちに行くので変化球に対してもろさを感じてしまう。
これほど飛ばせる選手、スイングができる選手もそうはいないので、プロのスカウトはかなり評価していると思う。低打率でも使ってみたいと思わせる選手であることは間違いない。- 将来の可能性
- 今年、数少ない右打ちのスラッガーのため、需要は高く、間違いなく指名される逸材だと思う。1年目からファームでもかなりの出場経験を積んでいくと思うが、今のままだと二軍では打率1割台、三振も多くなりそうな予感をする。ただ飛ばすツボはしっかりと持っている選手なので、我慢してでも使ってみたくなる選手ではある。 うまくいけば3年目~4年目でファームでも本塁打を量産できる力はありそうだが、対応力が高いタイプではないので、時間はかかりそうな選手である。プロに進んだ時は彼の持ち味を引き出せる打撃コーチに出会えることを切に願う。投手としても最速146キロを計測する地肩の強さを持った選手であり、強肩強打の外野手として勝負したい選手。
未完の長距離砲で終わるか、多くのファンがときめく長距離砲になるかは本人がどれだけプロの高いレベルに対応するために、日々、自己研鑽できるか。そして我慢強く使い続ける球団側の度量が試されるのではないだろうか。 - 情報提供・文:2016.09.20 河嶋 宗一
また関東大会のホームランがみたい!
コメントを投稿する