高校野球ドットコム

卒業生
中川 皓太
プロ志望届提出者リスト

中川 皓太(山陽)

都道府県:
高校:
学年:
2012 年卒
ポジション:
投手
投打:
左/左
身長:
180 cm
体重:
78 kg
データ最終更新日:2011年6月5日

関連選手

プロ志望届提出選手

チームメイト(高校)

その他の関連選手

寸評

 1年生の頃から、個人的にはその成長を楽しみにしてきた投手。最終学年では、MAX142キロまで球速を伸ばし、その才能の片鱗を魅せてくれました。

(投球内容)

 腕を真上から投げ降ろしてくるフォームで、そのボールはズバーンとキャッチャーミットに収まってくる。コンスタントに130キロ台中盤~140キロ級の球速は、全国でも上位レベルの左腕。また変化球は、左腕らしい大きなカーブとのコンビネーションのみ。牽制はそれほど鋭いものは入れないが、クィックは1.1秒前後と基準以内。更にフィールディングも、落ち着いてボール処理できている。一年から公式戦で活躍しているだけあって、パッと間合いが悪いとマウンドを外したり、そのマウンド捌きは洗練されている。

 ただ制球力が非常にアバウトで、ボールが高めに抜けることも少なくない。あくまでもストライクゾーンの枠の中に、勢いのあるボールを投げ込むという、かなりシンプルな投球に終始している。それでもある程度試合が作れるのは、彼の球の威力があるからだろう。

<投球フォーム>

 かなりの力投派で、ノーワインドアップながら、足を引き上げる勢いや高さはある投手。

<広がる可能性>

 引き上げた足を、かなり高い位置でピンと伸ばします。そのためお尻を三塁側に落とすことができ、体を捻り出すスペースを確保できています。そのため腕の緩みのないカーブや縦に鋭く落ちるフォークのような球種も、将来的には期待できるでしょう。ただもう少し体を捻り出すのに必要な時間の確保ができれば、球種を増やし投球の幅を広げて行けそうです。

<ボールの支配>

 グラブは内に抱えられているので、両サイドへの制球は安定しやすいはず。しかしボールが上吊るのは、足の甲で地面を押し付けられず、爪先のみで地面を捉えているため。更に「球持ち」があまり良くないので、指先まで力が伝えられず細かいコントロールがつきません。これは、将来的にもそういったピッチングになるかもしれません。

<故障のリスク>

 大きなテイクバックをとり、その際に背中のラインよりも肩が入り込んでしまい負担をかけています。更に背中を反らせるほど、腕に角度をつけて投げ降ろして来るので、相当無理なフォームになっており、肩への負担が激しいことを物語ります。この腕の角度こそ彼の投球の売りでもあるのですが、長い目で見ると非常に心配にはなります。このフォームで故障知らずというのならば、アフターケアに注意しつつ、行けるところまで行くのもありだと思います。もし修正したときに、彼の持ち味である角度を損なうのも怖いですから。

<実戦的な術>

 「着地」までの粘りはそれほど感じませんが、背中を反らし肩の奥にまで入り込むテイクバックにより、ボールの出所は見難いです。振り下ろす腕が、投げ終わったあとしっかり絡むなど、腕はよく振れております。また「体重移動」も良くできており、ボールに体重を乗せるのも悪く有りません。そのためストレートには、球威と勢いが感じられます。

将来の可能性

 1年生の頃から、球威・球速は伸ばしてきたのは嬉しいのですが、実戦的な術を磨いてこられなかったことは残念です。球の威力と経験豊富なマウンド捌きのおかげで、制球がアバウトでも試合を作れてしまう絶対能力があります。しかしこのピッチングが通用するのも、恐らく高校レベルまで。更に上のレベルでは、制球力や投球フォームなど実戦的な術を磨いたり、球種を増やして投球の幅を広げて行くことが求められます。幸い、そういったことが可能なフォームではありますので、その点では期待が持てます。ボールの力は、全国でも上位クラスの左腕であり、今後の活躍が期待される素材。大学や社会人での成長を、少し長い目で見守ってみたい投手でした。

情報提供・文:2011.09.24  蔵建て男
関連記事

選手検索

名前
高校
都道府県
学年
ポジション
投打

RANKING 人気記事