村上 宗隆選手 (九州学院)

村上 宗隆

球歴:九州学院

都道府県:熊本

ポジション:捕手, 一塁手

投打:右 / 左

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋(2016年5月12日)  存在感を示していたのは3番キャッチャーの村上 宗隆(2年)だ。1年生の時はファーストだった村上。捕手に転向してどうかと見ていたが想像以上に動きが良く、何よりチームを引っ張っていく意志が伝わり、まさに司令塔という言葉に相応しいぐらい、周りに指示を与えたり、ポジションを変えたり、投手にタイミングよく声をかけたりと、気遣いがしっかりと出来る選手で、なんといっても187センチ93キロと高校生離れした体格をした選手が、大きな声を出して引っ張っていくわけである。一番目立っていたというのはいうまでもない。キャッチングも安定していて、特に目を惹いたのはスローイングで、コンスタントに1.90秒~2.00秒台のスローイングを見せる。どのスローイングもベースカバーに入った野手の胸元にコントロールできる制球力。さらに一直線に伸びていく球筋の良さと、送球の質もかなり良かった。  ゴロに対してのフットワークも軽快で、捕手としての守備力はかなり高く、全国的に見ても彼以上の高校2年生捕手はいないのではないだろうか。 また自慢の打撃も、2安打で、長打なしにとどまったが。フライの上がり方、打球速度1つにしても他の選手とは違う。腰が据わったバランスの取れた構えから、一本足でゆったりと上げてから間合いを測り、トップを深く形成してから、腰を鋭く回転させて、ボールを捉えることができる。この選手を見るのが1試合だけに終わったのがもったいないと思わせるほどの打撃力があった。  今年の2年生野手は清宮 幸太郎を筆頭に逸材が多いが、捕手としてこれほどの守備力が備わっている選手はそうはいないし、打撃力も非常に高い。ポジション的なものを考えると、最も評価が高くなるのは村上 宗隆かもしれない。それだけ捕手は特殊なポジションであり、それで一発長打も量産できるとなれば、自ずと評価は上がっていく。  現時点でも来年の高校生を代表するキャッチャーと挙げられるほど。ぜひ最終学年まで追いかけていきたい逸材だった。
更新日時:2016.05.26

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