斎藤 大輔選手 (常総学院)

斎藤 大輔

球歴:常総学院

都道府県:茨城

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:182.0 cm

体重:84.0 kg

学年:卒業

寸評

常総学院で数々の実績を上げてきた木内監督が今年の夏を持って勇退する。有終の美を飾るためにはこの男の覚醒が不可欠であると考える。斎藤大輔。182センチ84キロと恵まれた体格から投じる破壊力のあるストレートが武器である。粒ぞろいの常総学院の投手陣において一番器の大きさを感じる投手で、この男の成長が甲子園出場の命運を握っているといっても過言ではない。それだけこの男は可能性を秘めているのだ。 右オーバーから投げる直球は常時135キロ前後を計測。ズシンと響く球質の重いストレート。馬力の大きさも感じさせ、好調時ならば140キロ超えが期待できそう。変化球は120キロ前後のスライダー、120キロ前後のフォークを投げる。基本的に外角中心に直球、変化球を投げ分ける配球。ランナーがいないときは速球、変化球ともにコントロールよく集めているが、ランナーが集まると高めに浮いて単調になる投球が見られる。私が観戦した甲府工業戦では2イニング三分の2を投げて被安打5失点2とイニング数を上回るヒット数を打たれており、安定感を欠ける内容。リリーフとして登板するのならば圧倒的なパフォーマンスを示すことができるようにしてもらいたい。 ただ素晴らしいのはクイックが1.10秒台と素早いクイックが出来ていること。あとはランナーに対しての目配りを更に出来るようにして牽制技術を磨いていきたい。 (投球フォーム) セットポジションから入る。左足を上げることなく、クイックモーションに近い形でモーションに入る。下半身の動きをスムーズに移行できなければクイックはできないため体重移動はうまくできている。左腕のグラブをみると打者と正対し、開きの早さがみられる。コンパクトにテークバックを取っていき、しっかりとトップに入る。そしてリリース。右腕をしならせてしっかりとリリースすることができている。最後のフィニッシュでも力強く腕を振りぬき、踏み込み足の膝が割れることもない。 大きな体を有効的に使うために軸のブレを防ぐために上下動の少ないフォームにしていると考えられる。そのため制球力は比較的まとまっているように見えるが、あまり溜めが内フォームなので打ちやすさを感じるフォーム。制球力を重視するか、ストレートの勢いを重視するかは本人の選択次第だろう。
更新日時:2011.05.30

将来の可能性

140キロ台を投げる馬力の大きさは飯野奨太(流通経済大学現2年)を彷彿とさせる逸材だ。ただ細かな制球力、投球術に課題を抱えており、それが克服するまでには時間がかかる印象を受ける。まずは140キロ台中盤の速球をアベレージに投げられる状態にまで調整し、その上で少しずつ投球術を覚えていけば面白みのある投手になりそうだ。 高卒プロの可能性は低いと考えられるが、素質のある投手なので、今後が実に楽しみな投手。地道に実力をつけてスケール感溢れる速球投手に成長してほしい。
更新日時:2011.05.30

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