牛嶋 一成選手 (鎮西)

牛嶋 一成

球歴:鎮西

都道府県:熊本

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:173.0 cm

体重:67.0 kg

学年:卒業

寸評

立岡宗一郎、猪本健太郎(ともに現・ソフトバンク)、平山洸太郎(現・Honda)などタレント揃いといわれた鎮西で当時1年生ながらマウンドに立った好右腕。熊本西シニア時代、控えの投手でマウンド経験が少なかったが、高校入学直後からいきなり大抜擢をされた。それはあの立岡が「みえない!」と言ったほどの超高校級の“必殺スライダー”があったから。その後、マウンド経験を積んだ右腕は着々と進化し続けている。今春以降、更に注目したい好右腕である。 まるでマウンド上で踊っているかのような躍動感で、実際の身長より体が大きくみえる。そして特筆すべき は“体のしなり”。これはいくら練習してもできない天性のもの。それを生かしたグイーンとくるスピンのかかった球質は本物だ。 2年秋の熊本大会3回戦で敗れた悔しさから心に火がついた。その心の変化からグッと急成長し、ついに上昇気流に乗ってきた。11月に行われた練習試合では、なんと最速146キロをマーク。常時130キロ後半〜140キロ前半の球速帯になり、周囲がビックリするほど球速・球威が伸びてきた。“必殺スライダー”に加え、これだけのスピードボールが決まりだせば、高校生レベルでの攻略は困難だ。 実はその成長にはもう一つ理由がある。元々、真面目な性格で、練習試合前に100本近くダッシュをやってもマウンドへ立つほどのタフさと根性を兼ね備える練習の虫であった。そんなひたむきな野球小僧だが、まだ、公式戦のマウンド上で本来の力を発揮できていない。そこで「このままではいけない!」と思い立った牛嶋は、昨秋から自ら進んで学校中庭にある理事長の銅像を毎朝欠かさず磨いている。それは決してやらされているのではなく“感謝の気持ち”を持ち続けるという心の現れである。そしてその“継続する力”が、今後マウンド上での自信へと繋がるだろう。磨けば磨くほど輝きを増す原石。心身ともに磨きをかけた躍動右腕が、そろそろとんでもない快投で世間の注目を浴びそうだ。
更新日時:2010.02.19

将来の可能性

細身の体に、しなりがある体をいっぱいに使い、且つマウンド上で踊っているような姿は西口文也投手(埼玉西武ライオンズ)を彷彿させる。得意球がスライダーというところも似ている。 しかし、それ以上に想像を掻き立てるのが、キレのいいストレートと鋭いフォークを武器に中日、ロッテでリリーフエースとして大活躍した牛島和彦投手である。 漢字こそ少し違うが、名字も同じ「うしじま」。「うしじま かずなり」と名前の「かず・・」まで同じであることから何か感じるものがある。 毎試合投げても、ちょっとやそっとじゃ壊れない体の強さ。そして、伝家の宝刀 フォークならぬ“必殺スライダー”とキレあるストレートでバッタバッタとなぎ倒すようなピッチングが似合う。牛嶋を見たらそう感じる人も少なくないだろう。 今後、更に体幹を鍛えポテンシャルアップし、完成度が増せば、未知なる可能性が待っている。
更新日時:2010.02.19

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