宮城 知秀選手 (糸満)

宮城 知秀

球歴:糸満

都道府県:沖縄

ポジション:遊擊手

投打:右 / 両

身長:179.0 cm

体重:74.0 kg

学年:卒業

寸評

 昨夏の沖縄大会の模様を見て、最もいい選手だなと思ったのが、この 宮城 知秀。三拍子揃った選手として、早くから注目されてきた選手です。 (プレースタイル)  毎年オフシーズンに行われる「沖縄野球部対抗競技大会」において、 100メートル走の部門で61校の選手達の中で、チームメイトの神里選手に次ぐ2位になったのが、この選手。三拍子揃った高い身体能力と、対応力と長打力を兼ね備えた強打が、この選手の持ち味。 (守備・走塁面)  昨夏見た時は、確か外野手だったかと記憶します。ただ遊撃手としては、けしてその身のこなし、スピード感などは遊撃手のそれではありません。それでも高い身体能力を活かし、なんとか無難にはボールを処理しますが、けして上手い遊撃手ではありません。ただ地肩に関しては、基準以上です。  一塁までの塁間を、右打席で4.3秒前後で走り抜けます。通常右打者の場合、0.3秒ぐらい違いますので、これを左打者に換算すると4.0秒前後に相当。ただ彼の100メートル走の走力を考えると、まだまだ物足りません。4.0秒と言う数字は、プロに混ぜても俊足レベルの脚力です。ただ沖縄予選の5試合で、盗塁は0個。けして走力はあっても、走塁意欲が高い選手ではありません。 (打撃内容)  この夏の沖縄予選では、打率.333厘とそれほど振るいませんでした。スクエアスタンスで、グリップを高めに添えます。足を早めに引き上げるように、この選手の本質はアベレージヒッター。足を引き上げ、ベース側に踏み込んできます。またその足下は、インパクトの際にもブレません。外角の球でも、きちっと叩くことができています。甲子園の英明戦でも、ドラフト候補の松本竜也投手の外角のスライダーをきっちりレフト線にはじき返しました。  打撃の準備段階の「トップ」の位置を作るのは遅くなく、そこからコンパクトに振り切ります。足を引き上げ降ろすので、目線は多少動きます。それでも体の開きも我慢でき、軸足にも安定感を感じます。技術的には、大きな欠点はないように思えます。
更新日時:2011.08.13

将来の可能性

 高い身体能力が、残念ながら守備や走力で生かし切れていないのが残念。打撃に関しては、技術的にもしっかりしていて、評判どおりの実力を発揮できています。将来的には、遊撃を任されると言うよりは、三塁や外野手あたりにコンバートされるかもしれません。卒業後は、大学や社会人などに進んで、更に技量を高めてもらいたいと思います。
更新日時:2011.08.13

寸評

 昨年から糸満の核弾頭として注目され、主軸として期待された春の大会では2本塁打を放ち、沖縄NO.1打者として注目されてきた宮城 知秀。更なる可能性を拡げるためにセンターからショートへコンバート。持ち前のセンスの良さで少しずつ順応している。 (打撃) ・右打席 スタンスはクローズスタンス。昨年の極端なクローズスタンスからだいぶ真っすぐ構えるようになった。膝を折り曲げてグリップを頭の近くに置いて構えている。投手の足が着地したところから始動を仕掛けていき、ノーステップで打っていくスタイル。トップが入りすぎてしまい、インコースが振りづらい。尚且つステップ幅が狭く、左打席に見られるような腰の鋭い回転は見られず、ほぼ上体で打つ形となっており、木製バットではかなり苦しむことが考えられる。 ・左打席 昨年から感じていたことだが、完成度は左打席の方が高く、対応力・長打力も兼ね備えている。個人的には左打席の方が英明の松本竜也に対応することができたいのではないかと思いがある。 スタンスはスクエアスタンス。バットを立てて構えている。以前よりも下半身が大きくなり、構えがどっしりしている。迫力が増してきた。投手の足が降りたところから始動を仕掛けていき、足を高く上げて、真っ直ぐ踏み出す。トップの動作を見ていくとしっかりと捕手側方向に引かれており、グリップが体の中に入りすぎることははない。インパクトまでロスなく振ることができており、うまく膝を使って打つことができているので、低めへの対応もしっかりしている。フォロスルーも比較的大きく、打球を運ぶことができている。 (守備・走塁) センターからショートへコンバート。それもあってまだショートの動きに慣れていなく、上手いショートに見られる出足の良さというのは見られない。足の速さ、リストの強さ、肩の強さが光るものがあるので、内野手の動きを丹念に鍛えこんでいけば強肩広範囲のショートに成長する可能性は秘めている。 塁間タイムは4.20秒前後と基準タイムで突出したタイムは見られず、県大会でも0盗塁と脚力を発揮することはなかった。
更新日時:2011.08.10

将来の可能性

 個人的には糸満の打者の中では最も上のレベルで活躍できる可能性を秘めていると思う。まずは対応力・長打力を兼ね備えていること。そして脚力があること。身体能力の高さに力強さが加わったプレーヤーであり、上のレベルでの活躍が楽しみだ。  両打ちであるが、個人的には左打席に専念するべき。打撃の完成度を考えれば木製バット・上のレベルの投手に対応する時間が短いのは間違いなく左打席である。今大会の活躍次第ではドラフト候補に挙げられるのでは?という期待も抱いていたが、初戦敗退。本来の左打席を見られずじまいに終わったことを考えると注目度は高くない。そうなると大学で続けていくことになるだろう。素質の高さは光るモノを持った選手なので、ぜひ上のレベルで花開くことを期待したい。
更新日時:2011.08.10

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