石橋 司選手 (浦和学院)

石橋 司

球歴:浦和学院

都道府県:埼玉

ポジション:外野手

投打:左 / 左

身長:182.0 cm

体重:73.0 kg

学年:卒業

寸評

 ポテンシャルの高さ、将来性ならば、浦和学院の中ではNO.1で、来年の成長次第ではドラフト候補として注目している石橋 司。この秋は不調に喘いでおり、思うような力を発揮出来ることが出来なかった。 (打撃) スタンスはスクエアスタンス。グリップを高めに置いて、やや膝を曲げて構えている。前は一本足のように突き上げていたが、足の引き上げは小さくなった。本来の形ではなく、恐らく調子がかなり悪く、ボールを長く見るために、あえてこの形に取り組んでいると考えられる。ただ始動の仕掛けは極端に遅く、140キロ台を超える速球を投げる浜田には完全に振り遅れてしまっており、バットの芯で捉える事が出来ず、ヘッドが三塁側に向いており、おのずと打球が逆方向になっている。これは狙っての逆打ちではなく、振り遅れの流し打ちなので、あまり良い傾向とはいえない。自分のタイミングで打てていない証拠である。 踏み込んだ足を踏ん張ることはできており、スイング軌道もヘッドが下から出ることなく、上から叩くことが出来ており、スイング軌道としてはそれほど問題ない。彼にはボールを正面で捉える感覚を身につけてほしい。 (守備・走塁) 塁間タイムは4.1秒前後を計測。脚力は確かなものがある。関東大会・東海大相模戦では7回の表。一死から死球で出塁した石橋は、木暮騎士のレフト線の長打で一気にホームに生還した。その走塁は速く、無駄がなく、躊躇がない。走塁技術は鍛えられている。盗塁技術については分からなかったが、脚力はあるのだから、極めていくことを期待したい。 一歩目の反応はまずまず。守備範囲・球際の強さは標準レベルで、レフトとしては合格点。やや癖のあったスローイングも少しずつ真っすぐになってきている。守備力は標準レベルだ。
更新日時:2011.12.18

将来の可能性

打撃は伸び悩んでいるが、守備・走塁の意識は高まり、野球選手として成長してきている。それでもスカウトの評価を高めるにはやはり打撃だ。始動の仕掛けが極端に遅い打法のままではボールを捉える事が出来ておらず、来春では安定した結果を望むのは難しい。 彼のポテンシャルの高さを考えるとまだ実力の半分も出していないと思う。彼よりも一回り小さい佐藤拓也の打撃が別格に見えるのは、技術的に高度で、自分の力を最大限に発揮出来ているからだ。石橋はポテンシャルに頼っているところはないが、ただ自分の力を発揮する技術が見出すことが出来ておらず、本人もスタンス、足の引き上げ、始動の仕掛けを変えて模索しているように見えた。野球選手にとっては誰しもが訪れる壁なので、それを乗り越えていかなければドラフト候補として見られることはない。この冬を乗り越えて、化けたと思わせる成長を見せることが出来るか注目してみたい。
更新日時:2011.12.18

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