茂原 真隆選手 (前橋育英)

茂原 真隆

球歴:前橋育英

都道府県:群馬

ポジション:三塁手

投打:右 / 左

身長:180.0 cm

体重:75.0 kg

学年:卒業

寸評

 選抜の九州国際大付戦(2011年03月23日)では、見事にライトスタンドに本塁打を放った 茂原 真隆 。強肩・強打の大型内野手として、来年への期待高まる新2年生だ。 (守備・走塁面)  残念ながら、一塁までの正確なタイムは計測できず。この秋の新チーム結成以来の成績では、135打席で12盗塁。これをプロの規定打席である446打数で換算すると、1シーズンあたり約40盗塁。そう考えると、かなりのペースで盗塁していることがわかる。売りにできるのかは別にしても、少なくても上のレベルで足を引っ張るとは考えにくい。  この選手の素晴らしいのは、三塁手守備の一歩目の反応が早いこと。三塁手に一番求められるのは、この打球への反応が鋭いことだと考える。この選手、少々スローイングの形が悪いのが気になるのだが、40試合で失策は3個と言うから安定感は悪くない。地肩もサードらしく強肩で、その部分も問題ない。少なくても将来的には、上のレベルでも充分三塁なら担って行けるだけの資質を持った選手だと評価する。 (打撃内容)  甲子園で低めの球をライトスタンド致しましたが、けして長距離打者ではありません。その辺は、40試合で1本塁打と言う数字からもハッキリしています。むしろ仕掛けは「早めの仕掛け」を採用するように、アベレージ傾向の強い打撃を採用しています。ただそうかと言って、それほど対応力が高く見えないのは、技術的に課題を抱えているからだと考えられます。  スクエアスタンスで足を揃え、グリップを下げてリラックスして構えます。足を早めに大きく引き上げるのですが、球種によって足を降ろすタイミングを図っているわけではなく、足を大きく引き上げて強いエネルギーを生み出そうと言うスタイル。そのため早めに始動していても、それほど対応力が高くない理由がそこにあります。  右打者ながら、ベースから離れた方向に踏み出すアウトステップを採用します。ただ踏み込んだ足下は、インパクトの際にブレないので、外角の球にもある程度対応できます。バットの振りだしが少し身体から離れて遠回りに出てくるので、ボールを捉えるポイントは後ろでアウトステップ打者にも関わらず右方向への打球が特徴です。そのためライト方向への打球の伸びが、一つ大きな特徴としてあげられます。  残念なのは、せっかく早く始動しているのに、打撃の準備段階であるトップの位置にグリップを持ってくるのが遅れ気味。更に足を大きく上げ降ろすスタイルのため、目線が安定せずに上下の変化に弱いです。選抜でもこのライトへの本塁打一本に抑えられたように、まだまだ粗さの目立つ選手といった感じでしょうか。
更新日時:2011.04.01

将来の可能性

180センチ台の大型内野手でありながら、地肩・走力の部分でもプロ基準を満たすだけのものがあります。三塁手に必要な打球への反応の良さ、守備の安定感も兼ね備えます。ただその一方で、大型野手でありながら長打を売りにするタイプではないこと。まだまだ対応力に脆さを感じさせるなど打撃など、欠点の多い選手です。恐らく来年度は、群馬を代表する強打者として、それなりに注目されると思います。しかし、まだまだプロ云々と言うスケールは感じません。ぜひ貪欲に野球を探求して、志しを高く持って取り組んで頂きたいと思います。来年の今頃は、ドラフト候補として名前があがっていることを期待致します。
更新日時:2011.04.01

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