高野 勇太選手 (木更津総合)

高野 勇太

球歴:木更津総合

都道府県:千葉

ポジション:外野手

投打:右 / 左

身長:176.0 cm

体重:73.0 kg

学年:卒業

寸評

 木更津総合が誇るスラッガー。どっしりとした体格から豪快に振り抜く打球は圧巻。今年の強力打線の看板ともいえる選手だ。2年は不調続きで不発だったが、3年春に復活傾向にある。この夏に大暴れを見せることが出来るのか。 (打撃)  スタンスはスクエアスタンス。グリップを肩の位置に置いてバットを寝かせて構えている。グリップを揺らし、リストワークを柔軟に使う意図が見える。バットを高く掲げて構える姿は強打者としての雰囲気を醸し出している。  投手の足が着地する寸前に始動を仕掛けるスタイル。ギリギリまでボールを引き付けてボールを叩く。ゆったりと足を引き上げてタイミングを取っており、ストレート、変化球も対応することが出来ている。  踏み込んだ足はしっかりと踏ん張ることが出来ており、膝の使い方も柔らかく、低めの変化球を捉えることも出来ている。ただ仕掛けが遅いので、一定以上の速球、変化球を投げる投手相手には今のように懐が深い打撃が出来るか見物である。  トップの動きを見ていくと捕手側方向へ引いていく。グリップが体の中に入りすぎることもなく、インパクトまでロス無く振り下ろすことが出来ており、体が突っ込まずにしっかりと回転して鋭く振り抜くことが出来ている。そのため芯にはまった時の打球は素晴らしいものがある。  ヘッドスピードの速さと太ももの太さを見て、並みの選手に比べて本塁打を連発出来るパワーを秘めているが、今は右、左にライナー性の打球を打つスタイルで、遠くへ運ぶ長距離打者仕様の打撃には至っていない。時間をかけて見ていきたい選手だった。 (守備・走塁)  1年秋はライトを守っており、地肩の強さが光っていたが、打球に対する反応、動き、球際が懸念する部分があった。今はレフトを守っていたが、改善したところは見られない。この試合でも追いつけそうな打球に追い付けず、二塁打にする場面があり、守備力は低い。標準並みの守備にまず達してほしい。  また足を売りにする選手ではないので、完全に打撃オンリーで勝負する選手になる。
更新日時:2012.05.03

将来の可能性

 打撃は復活傾向になり、強力打線・木更津総合の最後のピースが揃った。彼の打棒が発揮するのはこれからになるだろう。高卒プロに行くような選手ではなく、大学で持ち味の強打で勝負していく選手になっていくのではないだろうか。  最後の夏では今までの鬱憤を晴らす大爆発を見せることが出来るか、注目していきたい。
更新日時:2012.05.03

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