村山 賢輔選手 (愛工大名電)

村山 賢輔

球歴:愛工大名電

都道府県:愛知

ポジション:三塁手

投打:右 / 右

身長:181.0 cm

体重:82.0 kg

学年:卒業

寸評

腕っ節の強さを活かした鋭いスイングから本塁打を連発する村山賢輔。地区予選で放った一発を見て気になった選手だが、最後の夏では不振に喘いだ夏となった。 (打撃)  パンチ力・打球の鋭さ・スイングの速さに光るものが感じられるスラッガー。スタンスはスクエアスタンス。グリップを高めに置いてやや膝を曲げて構えている。腰が引いた構えになっており、個人的には好かない構えである。  投手の足が着地したところから始動を仕掛けていく。始動の仕掛けは遅く、ぎりぎりまでボールを引きつけることが出来ている。小さく足を上げて真っ直ぐ踏み込んでいく。トップの動きを見るとぐいっと深く取る。しっかりと形成ができており、強い打球を生み出す要因となる。ただヘッドが身体の奥に入りすぎてしまい、インコースは窮屈になってしまう。  踏み込んだ足はインパクト時にぶれてしまっており、力が伝わってこない。インパクトまでヘッドが下がったスイングになってしまい、打ち上げることも少なくない。彼は軸のブレを抑えるためにノーステップにしているが、そのため足上げでしっかりとしたタイミングが取れず、そしてステップで下半身が崩れて、上体の強さで振ってしまうため低めを捉える事が出来ず、そしてどんな球に対しても強引に引っ張ってしまう打撃スタイルでは 警戒されていても率を残すのは難しい。 (守備・走塁)  外野守備を見ることとなった。打球に対する反応は普通で、守備範囲の広さも普通。ただ地肩の強さはまずまずといったところ。  そして走塁タイムなのだが、素晴らしいタイムを計測していた。なんと4秒00前後を計測。右打者でこのタイムは異例で、左打者として3.70秒前後を計測する計算である。3月の地区予選で見た時から足は速い選手とは思っていたが、これほど足の速い選手だとは思わなかった。
更新日時:2011.12.25

将来の可能性

 調子を崩してしまったのは相手のマークが厳しくなっただけではなく、技術的な脆さがあらわれてしまったのだろう。不利になると長所がかき消され、強引な打撃になってしまうのは右のスラッガータイプに共通する弱点である。  右打者として異例の塁間4.00秒前後を駆け抜ける俊足を見て、改めて彼のポテンシャルの高さを実感した。彼のようなポテンシャルが高いが、技術的に粗い選手は良い指導者に巡り合わないと開花するのは難しいだろう。彼を開花させるのは根気強さが必要だが、開花させた時のパフォーマンスは計り知れないものがありそうで、追いかけていきたいと思わせるものがある。上の舞台では真剣に取り組み、恵まれた素質を開花させることを期待したい。
更新日時:2011.12.25

1 Comment

  1. くり

    2024-03-18 at 9:36 AM

    選抜頑張れ!!!!!!!

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