竹内 勇太選手 (城南)

竹内 勇太

球歴:城南

都道府県:徳島

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:182.0 cm

体重:79.0 kg

学年:卒業

寸評

まさに野球少年のようだった。報徳学園戦。報徳学園の好投手・田村伊知郎から駄目押しとなる3ランを放った時の満面の笑み。そしてその喜びのまま全速力でマウンドに向かう姿を見て気持ちの入れ替わりが激しい選手のように見えた。乗せれば大仕事を成し遂げるが、後手に回ると脆さが見えるのが玉に瑕だが、素材としてはかなり魅力的な男である。個人的には野手として推す素材だが、投手・野手を分けてお伝えしたい。 (投手) 右スリークォーターから投げ込む直球は常時130キロ~136キロを計測。変化球は115キロ前後のスライダー、115キロ前後のチェンジアップ。高校生としてはまずまずのレベルに達している。速球、変化球を自在にコントロールが出来るときは抑えることはできているが、ランナーを置いてからの制球力・安定感をかけており、痛打されることが多い。 (打者への攻め) 外角中心にストレート、スライダー、チェンジアップを丹念に投げ分ける配球。ランナーがいないときはコントロールよく投げ分けることができているが、ランナーが出てしまうと制球力が甘くなっている。左打者には外角中心にストレート、スライダーを投げ分ける配球。 (投球フォーム) ワインドアップから入る。左足を回しこむように上げていき、右足の膝を適度に曲げている。バランスよく上げることができており、間を取っている。左足を二塁方向へ送りこんでいきながら、腰を沈めていき、左足の膝を着地する。左腕のグラブを上向きに向けて引き込んでいく。テークバックを大きく取っていきながら、上から振り下ろす投球フォーム。 体を大きく使って上から大きく振り下ろす。大きな体を有効的に使うことを意識した投球フォームである。 (打撃) 報徳学園田村伊知郎から3ランホームランを打つなど打撃面で大きくアピールを見せた竹内。特に直球系にはかなり強い傾向が見られ、田村から打ったセンター前、ホームランは直球、鹿児島実業の野田 昇吾から打った痛烈なセンターライナー、痛烈な投手ライナー(記録上は投手ゴロ)もストレートを打ち返している。打ち取られた打席は変化球で空振りすることもあったが、打ち返せる技量はあるように感じた。打席内の集中力は高いものがあり、選球眼が良いのも見逃せないポイント。 スタンスはスクエアスタンス。グリップを高めに置いて構えている。どっしりと構えることができており、雰囲気を感じさせる。投手の足が着地したところから始動を仕掛けていき、足を小さく真っ直ぐ踏み込んで打ちにいく。ぎりぎりまでボールを引き付けて打ちに行く選手だ。トップの動きを見ていくとバックスイングを深く取っていく。しっかりとトップを形成してスイングすることができているので、力強い打球を生み出すことができるのだ。振り切るスイングの迫力は今大会屈指。打球の速さは中々お目にかかれないほどの迫力があった。押し込みが強く、彼のリストの強さを十二分に活かすことができている。下半身の動きも非凡なものがあり、どっしりと踏み込んで軸がぶれずにしっかりと軸足を回転して打ち返すことができている。硬さを感じないし、意識次第では縦の変化球を打ち返せる可能性は持っている。
更新日時:2011.05.23

将来の可能性

投手としてはある程度まとまった力量はあるが、投手・竹内と推したくなるほどの技量を身につけるには時間がかかる印象を受け、どこまで力量を伸ばすことができるかは未知数。野手としてはどっしりとした構えから繰り出される打球の速さと飛距離は光るものが感じられ、可能性を感じさせてくれる。和製大砲が補強ポイントで辛抱して育てる球団があるのならば獲得して損はない選手のように感じる。指名を決定的にさせるには最後の夏で今まで以上の内容のある打撃をアピールすることだろう。最後の夏まで追いかけていきたいと思わせる選手だ。
更新日時:2011.05.23

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