水田 一輝選手 (龍谷)

水田 一輝

球歴:龍谷

都道府県:佐賀

ポジション:一塁手

投打:右 / 右

身長:164.0 cm

体重:64.0 kg

学年:卒業

寸評

  昨夏は、1年生ながら正捕手の故障でマスクを被り、その穴を埋める見事な活躍を見せた 水田 一輝 。佐賀を代表するスラッガーに成長したものの、腰の故障で夏の大会になんとか間に合わせたという格好だった。そのため捕手としても適正があったが、夏は6番・左翼手として出場。本人にとっては、不本意なシーズンとなったはず。そんな2012年度、佐賀を代表する強打者・水田 一輝を再び取り上げてみたい。 (第一印象)  元来ならば、チームの中軸を担うだけの選手だけに、甘い球は逃しません。またフォロースルーを高い位置まで引き上げ、ボールを遠くに運びます。捕手としてのプレーが確認できなかったのは残念でしたが、打撃の非凡さは相変わらずでした。 (長所)  バリバリの強打者ですが、右に左にセンターへと幅広く打ち返します。荒れ荒れの長距離砲なのではなく、実戦に即した強打者です。  スクエアスタンスでグリップを高めに添えた強打者スタイルですが、非常にバランスの取れた構えなのが好感が持てます。バットの添え方も自然体で、構えに力みが感じられません。確かな実績に裏打された、自信が打席からも伺えます。  左翼の守備は、最初の一歩目のスタート、落下点までのボールの追い方、球際でのキャッチングなど、想像以上にうまかったです。捕手としての経験が、左翼の守備でも活きていました。 (課題)  昨年もそうでしたが、始動が遅すぎるのが気になります。ただこの遅すぎる始動でも結果が残せるのでしょうが、上のレベルのスピードやキレに対応するのには、少々戸惑うと考えられます。  バットの振り出し・足元の盤石さ・目線の安定という意味では、あまりキッチリは出来ていません。動作の一つ一つが、指先まで神経が通うような意識で追求できれば、もっともっと才能を伸ばせるようになると思います。貪欲に吸収する姿勢を、忘れないで欲しいですね。  一塁までの塁間を、4.9秒弱(左打者に換算して4.65秒に相当)ぐらいと、相当足が遅いです。そのためポジションは限定されるので、腰の問題がなければ捕手でプレーするのが望ましいと考えられます。 
更新日時:2012.01.28

将来の可能性

 体は小さいのですが、フォロースルーを生かした長打力には素晴らしいものがあります。元来捕手としての資質も悪くなかっただけに、腰痛の回復を期待せずにはいられません。  体格的に、高校からプロ云々ということはないと思いますが、2012年度の佐賀を代表するスラッガーであることは間違いないはず。志しを高く持って、大学・社会人へと突き進んでほしいと思います。最後の夏までに、更に凄みを増したプレーを期待しております。
更新日時:2012.01.28

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