橋本 和樹選手 (龍谷大平安)

橋本 和樹

球歴:龍谷大平安

都道府県:京都

ポジション:遊擊手, 三塁手

投打:右 / 右

身長:175.0 cm

体重:73.0 kg

学年:卒業

寸評

 選抜明徳義塾戦(観戦レポート)では、左中間スタンドにホームランを叩き込むなど存在感を示した強打者。元来は、軽くポーンと振りぬいて広角に大きな飛球を連発する。 (ここに注目!)  タレント揃いの龍谷大平安打線の中でも、破壊力という意味では1番ではないのでしょうか。右打ちの貴重な大物打ち、夏までにどんなアピールをし続けるのか注目して頂きたい。 (守備・走塁面)  秋までは三塁手を務めていたように、打球への反応、ボールの捌きなどもよく、けして下手選手ではありません。新チーム結成以来の38試合で、失策は1個と安定していました。選抜で一塁を守っていたのは、守備に問題があるというよりも4番を担う打撃により専念させるためなのかもしれません。  しかし一塁までの駆け抜けは、右打席から4.8秒台とかなり遅いのは確か。そのため勝負するとすれば外野手というよりは、一塁か三塁でというタイプなのでしょう。基本的に、足でアピールする選手ではありません。 <構え> ☆☆☆ 両足を揃えたスクエアスタンスで、グリップを高めに添えます。腰の据わり具合・両目で前を見据える姿勢・全体のバランスとしては並ぐらいでしょうか。 <始動> 平均的  投手の重心が沈みきったあたりで動き出す、平均的な始動。そのためある程度の確実性と長打力をバランスよく兼ね備えた、中距離打者やポイントゲッターに多く観られるタイミングです。本質的にはスラッガーというよりも、広角に打ち返す中距離打者なのかもしれません。 <下半身> ☆☆☆☆  足を引き上げて回し込み、ベース側に踏み込んできます。始動~着地までの「間」は取れており、速球でも変化球でも緩急には幅広く対応できるはず。 ベース側にインステップして来るように、外角の球に強く意識があるのがわかります。踏み込んだ足元がブレないので、外角の厳しい球や低めの球にも喰らいつくことができます。強打者ですが、下半身の使い方が非常に上手い選手ではないのでしょうか。 <上半身> ☆☆☆  打撃の準備である「トップ」を作るのは遅くなく、速い球に立ち遅れません。バットの振り出しは少し遠回りに出てくるのと、インステップ故に懐が窮屈なのが課題。そのため内角への厳しい球は、充分に捌けないのではないのでしょうか。  ボールを捉えるインパクトの際にはヘッドは下がっておらず、ボールを広い面で捉えています。スイングの弧はそれほど大きくはありませんが、フォロースルーの段階でグリップを高い位置まで引き上がり、ボールを遠くに運びます。軽く振っても打球が飛んでゆくのは、このフォロースルーを取れるのが大きいのでは? <軸> ☆☆☆☆  足の上げ下げの割には、目線の上下動は少なめ。身体の開きも我慢できていますし、軸足も地面から真っ直ぐ伸びて綺麗に回転できています。
更新日時:2016.05.28

将来に向けて

 技術的に大きな欠点が少なく、確かなものを持っています。ただし見ていると、少し対応力に弱さがあるように感じます。しっかり捉えた打球は見事ですが、その精度はまだまだ低いように感じます。  貴重な右の強打者タイプということで、プロのスカウトも気になる存在ではないのでしょうか。秋のように三塁でアピールできると、将来の活躍の幅が広がるかもしれません。これからも、注目して観てゆきたい選手でした。
更新日時:2016.05.28

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