中山 怜央選手 (奈良大附)
寸評
選抜では優勝した敦賀気比に対し、1イニングを打者3人で抑えて好投。恵まれた体格から投げ込まれるその球からは、高い将来性が感じられる。 (第一印象) 非常に興味深いのは、大型右腕の割に重心が深く沈んで投げられること、そして球持ちが良く粘りを感じさせるところにある。 (投球内容) 球速自体は135キロ~後半程度ではあったが、高めにホップしてくるような球で、中々バットの芯で捉えるのは難しい。更にスライダーは外角低めに決まるなど、高低のギャップも生まれ捉え難い。まだまだ細かいコントロールや投球術はないのだろうが、その将来性は極めて高いとみた。 <長所> 最大の良さは、「球持ち」にあります。指先まで力を伝えられるので、ボールにしっかりスピンをかけることができ、伸びのある球質を実現。 グラブは最後まで内に抱えられ、両サイドの投げ分けは安定。振り下ろした腕も身体に絡み、速球と変化球の見極めは困難。 <課題> 膝小僧に土が着くほどに重心が沈み過ぎてしまっているので、重心が後ろに残ってしまい前へしっかり体重が移って行きません。もう少し沈み込みを緩和させて、前にグッと乗るようになると手がつけられなくなると考えます。
更新日時:2015.05.07
将来の可能性
大型投手だけに、その才能の開花には少し時間がかかるかもしれません。しかし高いレベルで野球を続け意識を高く持ち続け精進すれば、将来凄い投手になれる可能性が高い評価します。強豪大学に進みその才能を爆発させる日を、今はは待ちたいですね。
更新日時:2015.05.07