角田 泰基選手 (佐賀商)
寸評
旧チームからエースナンバーをつけて投げていた投手で、ゲームメイクできるまとまりが自慢の好投手。 (第一印象) 184/77 と体格には恵まれていますが、コースを丹念について、打たせて取るタイプ。 (投球内容) 少しボールを置きに行く感じのフォームで、球速は130キロぐらいでしょうか。縦横の二種類のスライダーと、カーブなどがあります。2年春まではセカンドだったようで、牽制やフィールディングの動きもよく、クィックも1.05秒前後と動きは悪くありません。しかしランナーを背負うと、執拗に牽制を入れたりと、もう少し投球に集中しても良いのではないのでしょうか。 <長所> お尻が一塁側に落とせるフォームなので、将来的にいろいろな球種を投げられる下地があります。しかしそのためには、もう少し着地までの時間を稼ぎ、体を捻りだす時間を確保する必要があります。 グラブは内に最後まで抱えられ、両サイドにボールは散りやすい。しかし足の甲での地面への押し付けが浮いてしまい、力を入れて投げるとボールが上吊ってしまう危険性があります。 <短所> 腕が強く振れないので、速球と変化球の見極めがしやすいこと。またボールに充分体重が乗せられていないので、打者の手元まで球威のある球が投げられません。 腕の振りが必要以上に上から投げているので、肩を痛める危険性を感じます。体の「開き」も早くなりがちで、コースを突いた球が打ち返されてしまいます。
更新日時:2015.01.11
将来の可能性
投球をまとめられるセンスはありますが、これから上のレベルを意識すると、ボールの威力・技術的にもまだまだ未熟な印象を受けます。夏には甲子園出場も期待できるチームだけに、そのためには彼ら投手陣の成長は欠かせません。ぜひ一冬越えた成長を、期待してやみません。
更新日時:2015.01.11