武田 龍成選手 (大曲工)
寸評
選抜の英明戦では、ゆったりしたモーションからピュッと腕を振るので、英明の打者達が差し込まれる場面が目立ちました。そして9回を投げて、5安打・1失点と見事完投勝利を導きます。 (第一印象) 相手に的を絞らせない投球で、秋の四国チャンピオンを翻弄。派手さはないのですが、丁寧なピッチングが目を惹きました。 (投球内容) 球速は、130キロ~MAX133キロぐらいで、驚くようなスピードはありません。大きなカーブで緩急をつけつつ、追い込むとフォークも織り交ぜ空振りを誘います。全体的にストレートが高いのは気になりますが、両サイドにキッチリ投げ分けることが出来ています。 <長所> グラブは最後まで内に抱えられているので、両サイドの投げ分けは安定。腕もしっかり振れているので、速球と変化球の見極めは困難。 <課題> 投げる際に足の甲が地面から完全に浮いてしまっているので、ボールが上吊りやすいのが気になります。 しっかり体重を乗せきる前にリリースを迎えてしまっているので、打者の手元まで球威のあるボールが投げられません。
更新日時:2015.05.22
将来の可能性
チームを初の甲子園勝利に導いた好投は賞賛できますが、夏を、そして将来を考えると、まだまだレベルアップが求められます。球威の向上、ストレートを低めに集められるようにできること、この2つの課題をクリアできると、更に攻略困難な投球が期待できるのではないのでしょうか。
更新日時:2015.05.22