髙橋 晟一朗選手 (米子北)
寸評
チームのエースとして、中国大会ベスト4まで導いた 高橋 晟一朗。事前に名前は訊いていなかったが、力強いストレートが目を惹いた。 (第一印象) ボールが手元で伸びるとか切れるような空振りを誘うような球質には見えないのですが、高めに決まるストレートには多くの打者が空振りをしていました。ズシリと球威があるだけでなく、想像以上にボールに勢いがあるのかもしれません。 (投球内容) 球速は、常時135キロ前後ぐらいでしょうか? ズシリと重みのあるボールを投げ込んできます。変化球は、カーブ・スライダー・チェンジアップ。特に左打者外角に沈む、チェンジアップのキレが目立ちます。まだボール一つ一つのバラつきが激しく、高めに抜けることも少なくありません。一冬越えて、どのぐらい球筋がまとまって来るのか気になるところ。クィックは、1.10~1.20秒ぐらいと平均的ですが、ベースカバーへの入りは悪くありません。マウンド捌きなどは落ち着いており、ピンチでも動じずにピッチングしていました。 <長所> 前にうまく足を逃し、着地までの粘りも作れています。そのためボールにもしっかり体重が乗せられ、体重移動もうまく出来ています。 お尻も一塁側に落とせているので、将来的に多彩な球種もモノ出来そう。腕も強く振れ、速球と変化球の見極めも困難。 <課題> 足の甲の地面への押し付けが遅く、ボールが上吊りやすいのかもしれません。もう少し地面を早く捉え、リリースでもボールが押し込めるようになると低めの球筋も増えそうです。
更新日時:2014.11.26
将来の可能性
ボールの威力はあるので、やはりコントロールが課題。この冬の成長次第では、将来的に140キロ台を連発しても不思議ではありません。その時に、どういったまとまりを持てるのか? うまくゆけば、山陰屈指の速球派への期待も膨らみます。春の訪れが、今から楽しみになるような投手でした。
更新日時:2014.11.26