木場 優大選手 (宇部鴻城)
寸評
秋季中国大会では確認出来なかったのですが、神宮大会で見ることが出来ました。かなり、腕が下がって出て来るスリークオーター。 (第一印象) ボールの勢いは中々で、ストレートに魅力を感じます。上手く育てば、上西嵐満と共に強力な二枚看板が誕生しそう。 (投球内容) 球速は、常時135キロ前後。変化球は、スライダーとカーブとのコンビネーション。元来はボールを両サイドに散らすタイプだと思うのですが、神宮大会では甘く浮いた球を痛打されました。クィックは、1.1秒前後でまとめられていますが、走者を背負っても牽制は殆ど見られません。 <長所> 腕をしっかり振れるので、速球と変化球の見極めは困難。ボールにも適度に体重が乗っており、打者の手元まで勢いが落ちません。 <課題> まだまだ着地までの粘りが足りず、打者からは合わされやすいフォームに。そうなると自然と体の「開き」が早くなり、ボールの出処も見やすくなって、いち早く球筋が読まれてしまいます。 グラブは最後まで体の近くにはあるのですが、後ろの流れ気味。これでは、外に逃げる遠心力を充分抑えられません。足の甲の地面への押し付けも遅く甘め、これだと浮き上がろうとする上体の力を充分抑えられません。こうなると、ボールがどうしても高めに浮いてしまいます。
更新日時:2014.12.01
将来の可能性
ボールそのものの威力は良いので、相手がいかに打ち難いかを追求すべきでしょう。またコントロールもアバウトなので、せっかくのボールを活かしきれていません。順調に伸びてゆけば、夏までには140キロの大台も見えて来るはず。もう一歩深く、野球を追求して欲しいと願います。
更新日時:2014.12.01