羽田 耀平選手 (滝川西)
短評
観戦レポートより抜粋(2014年10月7日) この試合で滝川西の起点となったのが、163センチ54キロの主将・羽田 耀平だ。小さな体を利用して、打席では再三に渡って小技で揺さぶる。この日は4打席全てでセーフティバントの構えを見せた。 逆転のきっかけとなった4回の打席。羽田は1ストライクからの2球目にバントを仕掛けてファウルになっている。この後ヒッティングに切り替えて、4球目をセンターへと弾き返した。シングルヒットの打球だったが、「センターの捕り方と肩を考えて、行けると思った」と好判断で二塁打にした。二塁を奪ったことで、3回まで打者九人で抑えられていた打線が目覚めた。 羽田の真骨頂は6回に訪れた次の打席も見られた。ここも先頭打者だったことを生かし、「狙っていた」というセーフティバント。打球は三塁前に絶妙な強さで転がり、楽々と一塁はセーフ。コールドゲームにする流れを作った。 「小さい体なので警戒されることもありますが、警戒されている時こそ絶対に決めてやると思っています」とイキイキとした表情で話してくれた羽田主将。彼が走りまわる時は、チーム全体が勢いづく。例え苦しい時でも流れを変えられる1番打者だ。
更新日時:2014.10.19