川口 廉選手 (千葉黎明)

川口 廉

球歴:千葉黎明

都道府県:千葉

ポジション:投手

投打:右 / 左

身長:182.0 cm

体重:69.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋(2016年7月14日)  エース川口 廉(3年)は終始、制球が乱れることなく投げきることができていた。テークバックを小さく取って、振りだすフォームは豪快さはない。何か斎藤 佑樹攝津正のような老獪さを感じる。川口のフォームには無理がないのが長所。動きが小さいフォームだが動作にぎくしゃくさがなく、スムーズ。だから球速が落ちることはない。初回は135キロ前後だったが、後半になってきて、135キロ~139キロを計測するようになり、139キロは序盤よりも後半に出ることが多かった。これも無理のないフォームというのもあるのだろう。変化球はスライダー、カーブが中心だが、曲りが小さく、高めにすっぽ抜けるということはない。意図通りに投げることができているので、配球が組み立てやすいのだ。  コントロールが良いと打たせて取る投球に徹しやすい。ただ勢いに任せて投げるだけではない。見ていて勝てる投手というのはこういう投手のことなのかを実感させられる試合だった。
更新日時:2016.07.15

寸評

 小さなテイクバックからピュッと投げ込んでくるので、どうしても打者は差し込まれやすい独特のフォーム。球速こそ135キロ前後だが、打者にはそれ以上に感じさせる勢いがある。春は関東大会まで勝ち上がり、夏の甲子園出場も期待されている。 (ここに注目!)  フォームでタイミングを狂わせるだけでなく、テンポの良さや手元で微妙に動く癖球など芯で捉えさせてくれない投球に注目。またハンドリング抜群の打撃にも、ぜひ注目して頂きたい。 (投球内容)  ランナーがいなくても、セットポジションから投げ込んできます。球速は常時135キロ前後ぐらいで、驚くような球威・球速はありません。それでもフォームのタイミングが取り難く、球速以上に手元まで伸びてくる球質。スライダー・カーブ、それにツーシームなのか?フォークなのか、時々沈む球もあります。ボールも外角中心に、ストライクゾーンにポンポンと投げ込んでくるテンポの良さもあります。  二塁牽制を絶妙なタイミングで入れられるなど、牽制の上手さは抜群。クィックは1.2秒台で速くはありませんが、総じて投球以外の能力も悪くなさそう。体格には恵まれていませんが、ポテンシャルよりも野球センスに優れたタイプかと。 <長所>   グラブを最後まで内に抱えられ、両サイドの投げ分けは安定。足の甲でも地面を捉えており、ボールも上吊りません。球持ちもよく指先の感覚にも優れるなど、コントロールは安心して見ていられます。  腕はしっかり振れているので、速球と変化球の見極めは困難。しっかりボールに体重を乗せてからリリースできているので、打者の手元までの勢いが落ちません。 <課題>  着地まであっさり地面を捉えてしまうのと、身体の開きが早いので打者としては合わせやすいフォームのはず。その欠点を補う意味で、テイクバックを小さめにとってタイミングを外そうとするのでしょう。しかしこのテイクバックだとキレや曲がりの大きな変化球の修得は厳しく、手元で小さく変化する球を中心にピッチングの幅を広げてゆくしかありません。
更新日時:2016.07.15

将来に向けて

 将来性では、非凡なバットコントロールを誇る野手としての才能を買います。しかし投手としても技巧派・実戦派としては面白いものを持っているので、そちらの道を極めて異彩を放つするかもしれません。スケールで魅了するタイプではありませんが、なかなか興味深い選手でした。
更新日時:2016.07.15

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