向谷 拓巳選手 (大和広陵)
寸評
立田将太に見込まれ、捕手に転向した向谷選手。捕手とは思えないぐらい身のこなしの良さが光る選手だ。卒業後は兵庫ブルーサンダースで続ける。 (打撃) とにかくコツコツと当てる選手。金属バットでも、あまりパワーがない選手戸感じたが、木製バットでどんな選手を目指していくのか。 スタンスはスクエアスタンス。グリップを肩の位置に置いてやや猫背気味に構えている。投手の足が着地したところから始動を仕掛けていき、小さく足を上げてインステップ気味に踏み込んで打ちに行く。トップの動きを見ていくと捕手側方向へ引いていき、グリップが入りすぎてしまい、インコースを裁くのは、厳しいスイング軌道だ。 ただバットを操作させるのが上手く、とにかくコツコツと当てることができる。バットを目一杯持っているが、打撃を見ると、当てる打撃が中心で、あまり打球スタイルが合っていない。もう少し軽いバットを持って、コツコツと打ち返すスタイルを確立していくべきだろう。当てる感覚を掴んで来たら、しっかりと振り切って、強い打球を打つことを目指していくべきかもしれない。 (守備) キャッチングは速球、変化球も掴むことができており、立田が見込んだだけの捕球 技術はあるが、まだ座る姿を見ると、どっしりさがなく、ちょこちょこと動きまわるのが気になる。もし今後、上のステージで捕手として独り立ちするには、いろいろな投手と出会い、また専門的な指導を受けながら、技術を磨ていくことが必要だろう。
更新日時:2014.12.29
将来の可能性
こうして、プロの選手として続けることになったが、確固たる実力を付けてほしい。NPBと限らず、プロは自由契約になるのが当たり前になる世界。そういう危機感が向谷選手の実力を伸ばすことが出来るか。ステップアップをしていきながら、ドラフト候補に挙がる活躍を見せてほしい。
更新日時:2014.12.29