菊地 大輝選手 (東海大甲府)

菊地 大輝

球歴:東海大甲府

都道府県:山梨

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:180.0 cm

体重:83.0 kg

学年:卒業

寸評

 選抜創志学園戦では、6回からリリーフで4イニングに登板し1失点。しかしその投球は、変化球中心で何処か物足りなく感じたのは私だけではなかったはず。2年生ながら夏の甲子園では、すでにMAX146キロを記録。その能力を持ってすれば、こんなものではないだろうという思いが強かった。 (ここに注目!)  ガッチリした体格から投げ込まれる、ズシリと重い速球が自慢。ぜひ最後の夏は、このストレートの威力を取り戻しているのか注目して頂きたい。 (投球内容)  ノーワインドアップから繰り出す重い速球だけでなく、カーブ・スライダー・チェンジアップなどを織り交ぜ、投球を組み立ててくる。力を入れるとコントロールが乱れるのか?選抜では力を抜いて、丁寧に投げる投球を心がけていた。また肩も痛めていたという話もあり、そこからの回復途上の段階だったのも大きく影響していたのかもしれない。  クィックは1.1秒前後とまずまずで、牽制は軽く投げている感じでも上手いタイミングで送球できている。力でガンガン押すピッチングから実戦派への変貌を図ろうと、模索している最中なのかもしれない。 <長所>  グラブは最後まで内に抱えられており、両サイドの投げ分けは安定。腕もしっかり振れており、速球と変化球の見極め困難。 <課題>  身体の開きが早く、球筋をいち早く読まれやすい。そのためコースを突いたような球でも踏み込まれて打たれやすい。  足の甲の地面への押し付けが浮きがちで、力を入れて投げるとボールが上吊りがち。それだけにどうしても力をセーブして、ボールをコントロールしようとしているのかもしれない。
更新日時:2016.06.25

将来に向けて

 力で押す投球と、実戦的な投球の落とし所を見つけるのに苦慮した1年間だったのではないのだろうか? その程良い場所を見つけ、上手く折り合いをつけて最後の夏に挑めるのか?  持っている資質は、間違いなく上のレベルに繋がって行ける才能の持ち主。選抜では故障明けで悔しい緒戦負けだっただけに、最後は悔いの夏を過ごして欲しい。
更新日時:2016.06.25

短評

観戦レポートより抜粋(2016年5月22日)  東海大甲府の先発・菊地 大輝(3年)は立ち上がり、4番隈本 達也(3年)に適時打を打たれたとはいえ、2回以降は素晴らしいピッチング。立ち上がりはボールが浮いていたが、2回以降は140キロ台のストレートは見せ球として、130キロ台のカットボールの割合を増やしたことで、投球がだいぶ楽になった。簡単に捉えることができるボールではなく、要所で120キロ後半のフォークを投げて縦の変化を見せるなど、縦・横の変化をしっかりと使うことができていた。変化球で打たせて取ることができるようになった菊地は、ようやく落ち着いてきたのか。ストレートでも、コントロールが定まり、135キロ~140キロのストレートが両サイドへビシバシと決まり、3回表に、最速144キロを連発。どこか力任せに見えた昨年とは違って、制球力がだいぶ落ち着いてきた。  投球フォームも、以前よりは開きが抑えられた投球フォームとなり、始動がどことなく田中 将大を彷彿とさせるものである。無駄な力が入っておらず、滑らかなテークバックからオーバースロー。指先の感覚が良いだけではなく、しっかりと強く振って投げることができているので、生きたボールがキャッチャーミットに決まっていく。変化球でしっかりとかわすこともできれば、さらにストレートで詰まらせるピッチングもできる。前から器用なピッチングができる菊地だが、さらにストレート、変化球の精度が上がり、一歩上のピッチングができるようになっている。菊地にとっては、ベストなストレートではないとはいえ、7割~8割の力でも、ハイクオリティなピッチングができる。これは12月から野球ノートを始めてからか、トレーニング内容、食事内容、投球内容を見直したことで、ケガなく、良いコンディショニングで臨むことができる。1年秋から見てきている投手だが、とても大人になったピッチングを見せてくれた。それだけに1回表の1失点が惜しかった...。
更新日時:2016.06.02

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