瀬谷 謙輔選手 (学法石川)
寸評
今年の福島を代表する強肩強打の大型外野手。東北の身体能力の高い外野手で。素材ならばNO.1の選手ではないだろうか。 (打撃) 打席に立ち姿からスラッガーらしい雰囲気を感じさせる。フォロスルーまで豪快に振りぬくスイングで、長打を狙う気満々の打撃スタイルだ。 スタンスはスクエアスタンス。グリップを肩の位置に置いて背筋を伸ばして構えている。投手の足が着地したところから始動を仕掛けていき、小さく足を上げて真っすぐ踏み込んでいく。トップの動きを見ていくとバックスイングは小さい。強打者に共通するトップを深く取るのではなく、できるだけ無駄を省き、対応する狙いなのだろう。グリップの動きをみると遊びがなく、余裕が感じられない。スイング軌道を見ていくとバットが下から出てしまっており、ボールをひっぱ叩くようなスイングになっている。スイング自体の軌道はそれほど無駄はなく、スイングスピードの速さも一定以上で、しっかりと押し込んで捉えるので、打球の伸びは中々のものだ。金属の反発力に頼る打撃で、木製バットに置き換えると対応には時間がかかりそう。 プロの二軍でも、大学でも木製バットに順応し、持ち味である強打を発揮出来るのは時間がかかる印象を受けた。元々の素材が素晴らしいし、強くスイング出来る力はある。ボールを最短距離で捉え、そして尚且つしっかりとボールを叩くスイング軌道を実現出来れば、本塁打を量産できるタイプになりそうだ。 (守備・走塁) 身体能力の高さを活かした守備が魅力。元々サードだったようだが、内野手では収まりきらないサイズだっただということであろう。守備の動きをみると軽快に動いている。脚力はありそうで、鍛えこんでいけば、広い範囲で守れる外野手に育つ可能性を秘めているだろう。肩も強く、高校生としてはかなり高いレベルに達しているだろう。
更新日時:2013.02.24
将来の可能性
捉えた時は大きく飛ばしていきそうな予感をさせたが、まだボールを捉えるセンスに課題を残す選手で、木製バットに入ってからも対応に時間がかかりそうだが、ポテンシャルは素晴らしいので、それを活かす技術を身に付けるかで、打撃結果も変わっていきそうだ。 順調に長打力を伸ばしていけば、東都を代表するスラッガーになれる逸材。レベルの高い投手との対戦経験を積んで成長してほしい。
更新日時:2013.02.24