村上 頌樹選手 (智辯学園)
寸評
(第一印象) 旧チームから、非常にスピンの効いたボールを投げる投手として印象に残っていました。そういった選手が、全国の舞台でもその力を遺憾なく発揮してくれました。 (投球内容) それほど身体も大きくなく、球速も135キロ前後~140キロ程度と驚くほどのものはありません。しかしボールの回転が凄く、球速以上に感じさせるも手元での伸びが素晴らしい。小さく横滑りするスライダーと、思わずタイミングを狂わされるチェンジアップを同じ腕の振りから繰り出せるのが特徴。 緒戦の福井工大福井戦(観戦レポート)では序盤ボールが上吊っていたものの、以後の試合ではコントロールも安定していました。高い野球センスを活かし、見事センバツ優勝投手へとチームを導きました。 <長所> グラブを最後まで内に抱えられており、両サイドの投げ分けが安定。足の甲でも地面を深く捉えており、ボールが上吊る欠点も改善しつつあります。球持ちも良く、指先まで神経を通わせて、細かいコントロールをつけることができます。 腕を強く振ることができ、速球と変化球の見極めは困難。ボールにしっかり体重を乗せてから投げることができ、打者の手元まで勢いが鈍りません。 <課題> 体の開きが少し速いので、コースを突いた球でも打ち返される危険性があります。特に高めに甘くスライダーなどが浮くので、その球を打たれるケースが目立ちました。
更新日時:2016.04.04
将来に向けて
高校からプロに入るような、そういったタイプではないように思います。しかし投手としての総合力は高いので、大学などに進んでも早い段階から活躍できるのではないのでしょうか。期待して、今後の活躍を見守りたいところです。
更新日時:2016.04.04