
渡邊 郁也 (仙台育英)
- 寸評
- スリークオーターから、ポンポンとテンポ良く相手を追い込み、自分のペースに引きずりこみます。特にコースや低めを突く、コントロールの良さが自慢の好投手。
(第一印象)
球速以上に打者の手元まで、伸びのある球が印象的。その一方で、開きの早さから合わされやすいのが気になります。
(投球内容)
中背の体格から、130~中盤ぐらいのストレートを両コーナーや低めに集めます。変化球は、スライダー・シンカーなど。フィールディング・牽制などにも優れ、野球センスの高さを感じます。
<長所>
グラブを最後まで内に抱えられ、両サイドの投げ分けは安定。足の甲の地面への押し付けも深く、低めにも多く集まります。中でも「球持ち」の良さにも特筆すべきものがあり、細かいコントロールだけでなく、ボールにバッスピンを利かせて伸びのあるボールを実現します。
<課題>
体の「開き」が早くなり、ボールの出処が見やすいので、いち早く球筋が読まれます。そのためコースを突いたような球でも、踏み込まれて打たれてしまうケースが目立ちます。 - 将来の可能性
- コントロールもよく、マウンド捌きも洗練された完成度の高い投手です。その反面、ボールの見やすさやボール自体に凄みがないので、イニングが進むにつれて馴れられて打たれてしまう底の浅さがあります。ここを改善してゆかないと、好投していても報われないことを繰り返す可能性は否定できません。大学などで課題などに向き合い、実戦的な投球を追求して欲しいですね。
- 情報提供・文:2012.08.28 蔵建て男
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