河野 竜生選手 (鳴門)

河野 竜生

球歴:鳴門

都道府県:徳島

ポジション:左翼手, 投手

投打:左 / 左

身長:174.0 cm

体重:72.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋(2016年8月7日)  初回から走者を許す展開となったが、粘り強いピッチングを試合を作る。タイプ的には島本 浩也(阪神)を彷彿とさせる投手。河野は174センチ72キロに対し、島本は、176センチ68キロと体格的にも似ていて、コンパクトかつ力強い腕の振りをできるところが似ている。ノーワインドアップから始動し、右足をゆったりと上げてから、左足は真っ直ぐ立ち、その後、右足をゆっくりと下ろしながら、インステップ気味に踏み込む。そこから左腕を内回りの旋回していきながらトップを作り、鋭く腕を振っていくフォームから繰り出す直球は、常時135キロ~140キロを計測。そして2回表には、最速143キロを計測するなど、非常に力のあるピッチングを見せた。  そしてツーシーム、スライダー、カーブを投げ分け、最後は高めのストレートや、低めへのスライダーを投げて佐久長聖打線を抑える力投。この日はストレートが高めへ浮いて痛打されたり、そして変化球が決まらず、苦しいピッチングになることは多かった。まだまだ決め手が欠くところがあり、高校生左腕として非常に速い最速145キロを計測しながらも、何か勿体無さを感じるのは、どうも力押しで、無駄に球数をかさんでしまうところである。だが終盤以降、打ち気に逸る佐久長聖打線を手玉に取り、2点目を失った7回表からは、落ち着いたピッチングを見せていた。  押すピッチングが目立つので、引く投球がもう少しできればと思う。これは次戦へ向けてだけではなく、次のステージで河野が活躍するための課題となるだろう。
更新日時:2016.08.10

寸評

 けして力でねじ伏せるタイプではないが、球速も140キロ台に到達し球速を増している。夏の甲子園佐久長聖戦では、MAX143キロまで到達した。 (ここに注目!)  両サイドにボールを散らせて、丁寧に投げ込んできます。ピンチでもパッとマウンドを外して牽制を入れたりと、投球センスの高さにも注目して頂きたい。 (投球内容)  コンスタントに、130キロ台後半~140キロ台前半のボール投げ込んできます。ツーシームを多めに投げることでピッチングの幅を広げ、曲がりながら落ちるスライダー、時には110キロ台のチェンジアップだかカーブのような緩い球も織り交ぜます。  両サイドに投げ分けるコントロールがあり、四死球で大崩れする心配はありません。クィックは1.2秒台とさほど素早くないのと、それほど鋭い牽制を織り交ぜてはきません。 <長所>  グラブを最後まで内に抱えられ、両サイドの投げ分けは安定。足の甲でも地面を捉えており、力を入れて投げてもボールはそれほど上吊りません。左腕でもコントロールが好いのは、大いなる武器。 <課題>  ピンチになると投げ急いでしまい、投球が単調になるところがあります。一見冷静そうに見えますが、まだまだ精神的な弱さが顔を覗かせる時があります。  振り下ろされた腕が、投げ終わったあと身体に絡んできません。そのため、速球と変化球の見極めがつきやすい可能性が。まだボールにもしっかり体重を乗せてからリリースできていないので、打者の手元までの球威・勢いはもう一つ。この点は、今後大いに改善したいポイント。
更新日時:2016.08.08

将来に向けて

 まだまだボールの球威・強さが足りず、コースを突いた球でも高めに浮くと簡単に打ち返されてしまうことがあります。この辺が、大学などで身につけたい部分。  実戦的な投手と思いきや、精神面の弱さを露呈することもあり、真の実戦派になるためには精神的な成長・技術的な進化が望まれます。  しかしさらなる成長を遂げれば、3,4年後には 今永昇太(駒大-DeNA1位)のような投手になっていても不思議ではないだけのものを持っており、今後も気になる存在に。果たしてどのような選手に育ってゆくのか、見守ってゆきたい選手の一人です。
更新日時:2016.08.08

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