
林 賢弥 (健大高崎)
- 短評
- 観戦レポートより抜粋(2015年8月10日)
毎年のように走塁で魅了する“スピードスター”も存在する。2番の林 賢弥(遊撃手)だ。3回表に送りバントをしたときの一塁到達タイムが3.82秒。私の目安では4.29秒が全力疾走(俊足)の最低ラインで、4秒を切れば超高校級、さらに3.8秒台は俊足のプロレベル。林の3.82秒はそう簡単に出せるレベルのタイムでないことがわかる。
しかし、6回裏にはさらにタイムを伸ばしてきた。2死ランナーなしの場面でセーフティバントを決め、このときの一塁到達が3.42秒。隣で見ていたスポーツライターの西尾典文さんのストップウォッチを覗くと、そこには「3.45秒」の数字が。「3.4秒台は初めてです」と言うが、私にとっても3.4秒台は初めてだと思う。
数年前に糸井嘉男(オリックス)がバントを決めたときのタイムが、私が03年以降計測し続けてきた中での最高タイムだが(はっきりした数値を思い出せない)、林のタイムはそれを超えたと思う。
林の課題は、矛盾するようだが足である。4回裏、先頭打者として一塁ゴロを打ち、このときの一塁到達タイムが5.08秒。アウトと思っても全力 - 情報提供・文:2015.08.10 小関 順二
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