廣渡 勇樹選手 (創成館)

廣渡 勇樹

球歴:創成館

都道府県:長崎

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:180.0 cm

体重:74.0 kg

学年:卒業

寸評

 選抜出場選手中2番目の、1試合あたり8.7個の奪三振率を誇った選手。しかし選抜駒大苫小牧戦(2014年03月22日)では、7回を僅か3奪三振に留まり、その能力を存分に示せなかった。    (第一印象)     本質的には、コースを丹念に突いて詰まらせて討ち取るタイプのように見えました。特に右打者の内角にはストレートを、左打者の内角にはスライダーを投げ込んで詰まらせます。    (投球内容)     セットポジションからスッと足を引き上げて、常時120キロ台後半~135キロぐらいのストレートを投げ込んできます。しかしその球速以上に、打者の手元まで球威の落ちない厚みのあるボールを投げ込んできます。変化球は、ブレーキの効いたスライダーが最大の武器。スライダーも、カウントを整えるものと、低めのボールゾーンに切れ込む二種類があるように思えます。カーブでも緩急を効かせたり、カウントを整えたりできます。駒大苫小牧戦では三回に突如ストライクが入らなくなったりしていましたが、元来は両サイドにボールを投げ分ける制球力は安定。1.15秒前後のクィックや牽制も鋭く、野球センス自体は悪くないように見えます。     <長所>     腕をしっかり振れる選手で、ボールにも適度に体重は乗せられています。そのためベース板を通過するまで、ボールの勢い・球威は落ちません。     <課題>     投げるときにグラブを内にしっかり抱えることができず、フォーム暴れてしまいます。また足の甲でも地面を押し付けられず投げているので、力を入れたボールが上吊りやすいのが気になります。精神的に抑えが効かなくなると、制球を乱すタイプではないのでしょうか。     背中を後ろに傾けながら、腕を真上から振り下ろしてくるので肩への負担が大きいのが気になります。故障には充分注意して、日頃から取り組んで欲しいところ。
更新日時:2014.04.28

将来の可能性

 身体にも力がありますし、ピッチングのできるまとまりも感じます。これから、まだまだ伸びて行く資質があるのではないのでしょうか。驚くような球速は出ませんが、今後もその成長を見守ってゆきたい一人。選抜帰りの春季九州大会では、チームを準優勝に導きました。夏にどのぐらい成長しているのか、また確認してみたい一人です。
更新日時:2014.04.28

寸評

 創成館の背番号1を付けた右腕。真上から振り下ろす投球フォームから角度ある直球を武器にする右腕。体が出来てから、どこまで球速面に反映できるか期待したい右腕。 (投球内容)  右オーバーから投げ込む直球は常時130キロ前後(最速135キロ)を計測。縦回転に投げ込む直球は質が良く、さらにスピードが速くなっていけば、空振りが奪えるストレートに変貌するだろう。徹底的な体力強化で、常時140キロ・140キロ後半を目指してもらいたい。ただこういう縦回転のフォームは速球が高めに浮きやすく、制御ができないので、不器用な投球になりやすい。そういう意味で、110キロ台の縦うスライダー、100キロのカーブは有効的に使えているので、高低と緩急を使える投手になってほしい。  速球を内外角に散らしていきながら、右打者に対して内角へどんどん攻め込むことができているが、左打者に対してやや高めに浮く傾向があり、この点が課題。  クイックは1.2秒前後を計測し、標準タイムのクイックができている。 (投球フォーム)  セットポジションから始動する。左足を高々と上げていき、右足の膝を適度に伸ばしてバランス良く立つ。左足をショート方向へ伸ばしていきながら、重心を下げていき、前足を伸ばしながら、ゆったりと着地する。左腕のグラブを天に掲げていきながら、テークバックは背中が入るぐらい大きなテークバックを取る。  反動が大きく、真上から振り下ろす投球フォームなので、肩肘に負担がかかりやすい。こういうフォームは如何にリズム良く投げられるか。彼の場合、ランナーがいないときは良いリズムで投げることができているが、ランナーがいる時はややバタバタしたところが見られる。力むと肩肘にかかりやすいので、そこは気を付けて投げてほしい。
更新日時:2014.04.09

将来の可能性

 真っ向から振り下ろすタイプにありがちな制御が出来ない投球と左打者への攻めに課題を残した選抜だった。高卒プロタイプの投手ではないが、大人への肉体となっていけば、常時140キロ台・140キロ後半の速球が十分に見込める投手。まずはエースとしてチームを甲子園に導く実力を身に付け、再び夏に戻ることが出来るか注目をしていきたい。
更新日時:2014.04.09

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