杉内 洸貴選手 (今治西)
短評
観戦レポートより抜粋(2015年4月11日) この試合では1番三塁手でスタメンに名を連ねた杉内 洸貴(175センチ64キロ・右投右打・今治市立立花中出身・BFA15Uアジア選手権日本代表)は指揮官曰く「本当はセンバツ前に変えたかった」サイドスローに腕を下げて2番手マウンドへ。 9回表二死一・三塁から、この試合では三塁手から二塁手に転じた8番・有田 虎之介(162センチ55キロ・右投右打・2年・松山リトルシニア出身)の「無心で来た球を打った」打球が中堅手横を破り2点を失ったが、スライダー・シンカー系の切れ味は今後に期待を抱かせるものであった。
更新日時:2015.04.13
寸評
昨年の夏の大会後、投手未経験ながら三塁からコンバート。以前の寸評(秋季大会時)では、投手としてのものを掲載しました。今回は、野手としての可能性を模索したいと思います。 (第一印象) 野球センスが高いので、キャリアが浅くてもセンス溢れるマウンド捌き。しかしその将来性を考えた場合、対応力の高さを生かして内野手で鍛えてみたいと思わせる素材。 (守備・走塁面) さすがに元三塁手だけに、バント処理の際の状況判断・動きの良さは目立ちます。ベースカバーなどの入りも早いですし、投手をやっているだけに地肩も基準以上。これで、二遊間を担えるようだと面白い存在に。 一塁までの塁間を、右打席から4.25秒強ぐらい。左打者換算にすると、4.0秒強ぐらい。投手ながら、140打席で13盗塁を決めています。これをプロの規定打席に換算すると、1シーズンあたり41個に相当しますから、かなりの走力があることがわかります。 (打撃内容) 選抜では三遊間を破るヒット一本に終わったものの、ボールを捉える感覚には光るものがありました。 <構え> ☆☆☆ 前の足を引いて、グリップを高めに添えます。腰の据わり具合・全体のバランスとしてはイマイチですが、両目で前を見据える姿勢は悪くありません。球筋を狂いなく追うという意味では、大切な要素となります。 <始動> 早め 投手の重心が下がり始める時に動き出す、早めの始動。これは、速球でも変化球でも、いろいろなスピードの変化に対応しやすい打ち方。アベレージ打者に、多く観られる動き出しです。 <下半身> ☆☆☆☆ 始動~着地までの「間」は充分あり、幅広いタイミングでボールに合わせられます。真っ直ぐ踏み出すように、内角でも外角でも打ちたいスタイル。踏み込んだ足元はインパクトの際にブレないので、外角の球でも無理なく捌けます。 <上半身> ☆☆☆ 早めに打撃準備である「トップ」の形は作れているので、速い球には立ち遅れません。残念なのが、ボールを捉えるまでに少し遠回りしてバットが出てくるので、打ち損じが多いということ。もう少しバットの先端であるヘッドが下がらないように、ミートポイントまで素直に下ろせるようになると、天性のミート力が生かせるのではないのでしょうか。 <軸> ☆☆☆☆ 目線はそれほど上下に動かず体の開きも我慢でき、軸足も地面から真っ直ぐ伸びてスイング出来ています。空振りをしてもバランスが崩れない、良いスイングだと言えます。
更新日時:2015.04.08
将来の可能性
将来的に、ニ遊間を担えるような存在になると付加価値が増して面白そう。打撃も当てるセンス・さばける能力はあるので、スイング軌道を改善できると、大学などでも活躍できるのではないのでしょうか。今後もその成長ぶりを、追いかけて行きたい一人でした。
更新日時:2015.04.08
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