重原 龍成選手 (大島)

寸評

　チームの核弾頭として、龍谷大平安相手に2安打を放って存在感を示しました。 　 （第一印象） 　 　ボールに逆らわないシュアな打撃が目を惹き、軸が崩れずボールを引きつけて叩きます。 　 （守備・走塁面） 　 　残念ながら、一塁までの正確なタイムは計測できず。秋は20試合で8盗塁を決めるなど、チーム1の盗塁数を記録。数字を見る限り、出塁すれば積極的に足を使ってゆくタイプ。 　 　打球もあまり飛んで来なかったので、詳細はよくわからず。20試合で3失策と少ないことからも、安定感のある選手であることがわかります。 　 （打撃内容） 　 ＜構え＞　☆☆ 　 　両足を揃えたスクエアスタンスですが、若干クロス気味に立ちグリップを高めに添えます。背筋は伸ばし、両目で前を見据える姿勢・全体のバランスとしては少し癖があります。あらかじめ、一二塁間を強く意識しているのでしょう。 　 ＜始動＞　遅すぎ 　 　投手の重心が沈むときに、一度ベース側につま先立ち。そこから再び動き出すのは、リリース直前と極めて遅いのが気になります。 　 ＜下半身＞　☆☆☆ 　 　始動～着地までの「間」がないので、打撃は線ではなく点で捉えるタイプ。あらかじめ狙い球を絞って、その球を逃さないことが求められます。そのため、緩急への揺さぶりに弱い傾向になりがち。それでも軽くアウトステップした足元が、インパクトの際にブレないので、右方向への打撃も可能にします。 　 ＜上半身＞　☆☆☆ 　 　あらかじめ「トップ」の位置にグリップを添えており、速い球には立ち遅れません。しかしその割に、バットを振り出す際に先端であるヘッドが下がってしまい、インパクトまでに遠回りになってロスを感じます。コンパクトヒッターなので、出来るだけヘッドを立てる意識で振り抜けると、スムーズにバットが抜けて来るのではないのでしょうか。 　 ＜軸＞　☆☆☆☆ 　 　素晴らしいのは、足の上げ下げが小さく目線が殆どブレないこと。体の開きも我慢でき軸足も地面から真っ直ぐ伸びて、綺麗な軸回転でスイング出来ています。

将来の可能性

　残念ながら守備・走塁含めて、わからないことが少なくありませんでした。全国レベルでも複数安打を記録したことで、夏に向けて大いに自信になったはず。最後の夏に、どんな活躍を見せてくれるのか期待してやみません。