岡本 拓朗選手 (三重)

岡本 拓朗

球歴:三重

都道府県:三重

ポジション:一塁手, 投手

投打:右 / 右

身長:193.0 cm

体重:76.0 kg

学年:卒業

寸評

 今大会出場野手ではNO.1の身長を誇る岡本 拓朗。194センチ79キロと手足が長く、下半身の細さを見て、投手らしい体型をしていると思い調べてみたら、彼は秋の公式戦で1試合だけ登板をしているのが分かった。大きな体を持て余し、思うような実力を発揮出来なかったことが想像出来る。  打撃の良さを買われて、野手に専念。打者としての素質が開花し、公式戦11試合に出場し、3本塁打、14打点、打率.341と4番の期待に応える成績を残した。選抜初戦では3安打を放つ活躍を見せ、スラッガーとしての可能性を感じさせた。 (打撃)  191センチと規格外の体格を誇る岡本。大型選手にしては当てるのは巧い。リーチの長さと前裁きで打つことが出来れば、十分にホームランに持っていくパワーはありそうだ。打球の傾向からして、彼はプルヒッターだ。  スタンスはスクエアスタンス。グリップを高めに置いて背筋を伸ばして構えている。どっしりと構えることが出来ており、投手の足が着地したところから始動を仕掛ける。仕掛けは遅く、捕手寄りのポイントで打ち返す選手だ。  肉眼で見ると長い腕を使って豪快に振り抜くので、インパクトまでスムーズさを感じない。不器用なスイングにも見える。それでも鳥取城北戦ではインローの直球を振り抜いてセンターの犠牲フライ。さらに高めの直球を捉えてセンターオーバーの長打、8回にはスライダーを巻き込んでレフト前ヒットと大型打者には荒削りさを感じないと思ったが、浦和学院戦では佐藤 拓也―林崎のバッテリーに翻弄され、ノーヒット。タイミングが遅れ、体が突っ込み、ボールを追いかけるような形で打っていて、フォームのバランスが崩れていた。まだ金属の反発力と体の強さに頼る選手に見える。  また下半身の動きを見ていくと踏み込んだ下半身が崩れてしまっており、支える事が出来ない。やはり170センチ~180センチの選手と比べると上半身と下半身のバランスがとりづらく、彼のように足が長い選手はその傾向がはっきりしやすい。   (守備・走塁)  193センチの長身だが、身のこなしは良く、一塁守備をそつなくこなしており、機敏。塁間タイム4.5秒前後と左打者に換算すると4.20秒前後と脚力自体は悪くない。投手をやっていた身体能力の高さは十分に伺うことが出来た。
更新日時:2012.03.28

将来の可能性

 大型選手として楽しみな選手の一人だが、手足の長い体型はスラッガー向きではなく、下半身の安定感もないので、結果自体は出ていても、上のレベルでは苦しむ傾向が考えられる。  更にヘッドスピードの速さ・飛距離を求めて、スラッガーの成長を彼は望むと思うが、上の指導者の考え次第では手足の長い体型を見て、投手に返り咲く可能性も否定できない。個人的には投手・岡本 拓朗も興味深い。一つ言えることは、投手でも、野手でも、大事なのは動きのセンス。大きな体を持て余さない体の使い方を習得するべきだろう。これほどの体格をした選手を埋もれさせるのは勿体無い。  数年後には恵まれた体格を活かす技術を手に入れて、圧倒的なパフォーマンスを披露することを期待したい。
更新日時:2012.03.28

寸評

 194センチの上背は、打席に入ると一際大きく魅せる強打者。選抜鳥取城北戦では、先制の犠牲フライを皮切りに、ピッチャー強襲・センターオーバーのツーベース・三遊間へのヒットと、三安打を放ち大活躍をしました。 (第一印象)  超大型選手にありがちな、独特の脆さや粗さを感じさせません。特にボールに上手く合わせる対応力があり、長打で圧倒すると言うよりは上手さが目立つタイプ。それでも新チーム結成以来の46試合で、7本塁打のパンチ力も秘めます。ツボにハマれば、スタンドインできる長打力も兼ね備えているようです。 (長所)  始動を遅らせて、ボールを手元まで引きつけて叩く強打者ではありません。投手の重心が沈み込んだあたりで始動する、勝負強さを売りにするポイントゲッター。足をまわし込んで、いろいろなボールに幅広く対応できます。  もう一つこの選手の特徴を上げるとすれば、コースや球種によって、まっすぐ踏み出したり、ベース側にインステップして踏み込んだりと、踏み出す位置を変えていること。これにより、コースや球種により幅広い対応が可能になっています。ただ手が長く、バットも内から出てくるタイプではないので、内角の捌きは少し窮屈かもしれません。 (課題)  基本的に、踏み込んだ足元が早く地面から離れるタイプです。開きを我慢して、右方向にという打撃はできません。あくまでも長い腕を伸ばし、外の球でもセンターからレフト方向への巻き込み型のスイング。そのため、外角低めや外に逃げてゆく球に対しては苦手なはず。ただ通常の打者よりも腕が長いので、中途半端に外すと返って餌食になる危険性があります。  頭はあまり動かないのですが、開きが我慢できないだけでなく、結構体が前に突っ込んできます。そのため好不調の波は激しいタイプではないかと思います。調子の悪い時は、どんどん体が突っ込んでくることが予想されます。
更新日時:2012.03.22

将来の可能性

 この選手大型なのですが、塁間を4.5秒強(左打者換算で4.25強)ぐらいと、高校生としては動ける走力があります。また元々一塁手としての守備を買われて起用されてきた選手だけに、大型な体格を活かした一塁守備に向いたタイプ。守備・走力では、けして見劣る選手ではありません。イメージ的には、巨人や横浜で活躍した 駒田 徳広選手を、右にしたようなタイプでしょうか。  プロというタイプではないのでしょうが、ボールを捉えるセンスは好いので、大学などでの活躍が期待されます。今回の活躍で、一気に中央の大学への話が増えるかもしれませんね。更に強さ・鋭さを追求して、更なるスキルアップを夏までに期待。元々評判の打者でしたが、想像以上の選手でした。
更新日時:2012.03.22

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