田中 啓輔選手 (広島新庄)

田中 啓輔

球歴:広島新庄

都道府県:広島

ポジション:捕手

投打:右 / 左

身長:181.0 cm

体重:70.0 kg

学年:卒業

寸評

 チームの2番・捕手という難しい役回りながら、秋季中国大会では打撃でも強肩でも存在感を示した大型捕手。   (第一印象)     準決勝の高川学園戦(2013年11月02日)を見て、プレーが雑な印象を受けました。その辺を心配して見ていたのですが、決勝の岩国高校戦(2013年11月03日)では後逸する場面が目立ち、現実のものとなってしまいました。    (ディフェンス面)    ボールを受けてから投手に返球する所作などを見ていると、少しプレーが雑な印象を受けます。ミットを投手に示したあと、グラブを地面に下げる癖はないのですが、ボールを全身で止めきれていないので後逸してしまう場面が増えてしまいます。ボールを押し込むようにキャッチングの強さはあるので、あとはフットワークを磨いたり、普段から柔らかく体を使う意識を持って欲しいところ。それでもスローイングに関しては、型が崩れないので球筋も安定。1.9秒前後で到達する送球は、高校生としては上位クラス。    (打撃内容)    打球はレフト方向にも飛ばしますが、基本的には一二塁間に引っ張る打球が目立ちます。   <構え> ☆☆☆     スクエアスタンスで両足を揃え、グリップの高さは平均的。腰の据わり具合・両目で前を見据える姿勢・全体のバランスと悪くないのですが、何か構えが固いのが気になります。   <始動> 遅め     投手の重心が沈み込んで前に移動する段階で、一度動き出しつま先立ちします。しかしそこから、ボールが来る時にカカトを落として踏み込むという特殊な動きを魅せます。最初に動き出すタイミングが始動だと考えるならばこれは遅いタイミングであり、長距離打者か二番打 者に多く見られるタイミング。実際に2番を務めているように、後者のタイプだと思われます。   <下半身> ☆☆☆    始動~着地までの時間が短いので、「間」がとれません。あらかじめ狙い球を絞り、その球を逃さないことが求められます。それでも真っ直ぐ踏み出した足元は、インパクトの際にもブレません。これにより、外角や低めの球にも喰らいつくことができます。しかしステップが狭いので、スイングが引っ張り重視のスイングになっています。   <上半身> ☆☆☆    打撃の準備である「トップ」をしっかり作れない上に、少し遅れがちなのが気になります。そのため、一定レベルの球速・キレのある投手の球には立ち遅れる心配があります。それでもバットの振り出しがよく、ボールを捉えるまでのスイングにロスがありません。またボールを捉えてからも、バットのセンターであるヘッドが下がらないので、綺麗に振り抜けています。   <軸> ☆☆☆     足の上げ下げが小さいので、目線は殆ど動きません。体の開きも我慢出来ているのですが、ステップが狭すぎる関係でスイングが凄く窮屈になってしまっています。せっかくボールを引きつけて叩いているのですから、もう少し懐にゆとりのあるスイングをしたほうが好いのではないのでしょうか。
更新日時:2014.01.03

将来の可能性

 強肩とある程度の打力を有している大型捕手として、今後の成長が期待されます。もう少しプレーに柔らかさと丁寧さを心がければ、まだまだ伸びるのではないのでしょうか。この一冬をどう過ごすのか、選抜に選ばれたら注目してみたい選手です。
更新日時:2014.01.03

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