安 健太選手 (高川学園)

寸評

　秋季中国地区大会では、2番・遊撃手として出場。好守・巧打の選手として、存在感を示しました。 　 （第一印象） 　 　二番打者ながら、ひ弱さはなく思いっきり引っ叩くスイングが持ち味。攻守にバランスの取れた、好選手だと思います。　 　 （守備・走塁面） 　 　打球への反応も鋭く、キビキビした動きが目立ちます。高校生として基準以上で、地肩も平均的なものはありそう。残念ながら一塁までのタイムは計測できず、走力に関してはよくわからず。 　　 　（打撃内容） 　 　秋季中国大会・広島新庄戦(2013年11月02日)では、3安打を放つなどヒットを連発しました。 　 ＜構え＞　☆☆☆ 　 　前の足を軽く引いて、グリップの高さは平均的。腰の据わり・両目で前を見据える姿勢・全体のバランスとしては並でしょうか。 　 ＜始動＞　平均的 　 　足をしっかり引き上げないのでわかり難いのですが、投手の重心が沈みきったあたりで始動する平均的なタイプ。これは、ある程度の対応力と長打力を兼ね備えた、中距離打者に多く見られる始動です。 　 ＜下半身＞　☆☆☆ 　 　足を地面から浮かさずに、引きづるようにベース側にインステップして踏み込みます。外の球をきっちり叩くことを意識しているようですが、少しインパクトの際に足元がブレてしまうのが残念。もう少し、上半身と下半身のバランスが取れたスイングができるようになると好いのですが。 　 ＜上半身＞　☆☆☆☆ 　 　あらかじめバットをトップに近い位置に添えているので、速い球に立ち遅れる心配はありません。バットの振り出しも悪くないですし、バットの先端であるヘッドを下げることなくシッカリ振り抜けます。スイング軌道に癖はなく、バットを寝せて出すので高低より左右の変化に強いタイプでしょうか。特に高めの甘い球を、得意としているように思います。 　 ＜軸＞　☆☆☆☆ 　 　足の上げ下げが殆どないので、目線は動きません。足元が盤石ではないので、少し開きが早いのが残念。軸足は粘り強く、軸が安定しているのは好いところ。

将来の可能性

　走力はよくわからなかったのですが、攻守に秀でた好選手。更に一冬超えてたくましくなると、2番打者どころがチームの中心打者に育つのではないのでしょうか。2014年度の、山口を代表する内野手に育って欲しいと思います。